悪党に粛清を | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

人間の醜さを垣間見る。繰り返される復讐の結末。


2015年6月27日公開
監督:クリスチャン・レヴリング
出演:マッツ・ミケルセン
エヴァ・グリーン 他


【賛否両論チェック】
賛:復讐のために、敢えて無謀な戦いに挑む主人公の姿が切ない。すぐに裏切る人間の浅ましさも描かれる。上映時間が短めなのも嬉しい。
否:グロいシーンが結構多いので、苦手な人には向かない。


ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・多数あり
怖シーン・・・マフィアのシーンは結構怖いかも



 妻子を殺された男が挑む、壮絶な復讐劇です。


 1864年、デンマークからアメリカに移住してきた、ピーターとジョンの兄弟。物語はその7年後、弟のジョンが、妻のマリーと息子のクリステンを、アメリカに呼び寄せたところから始まります。汽車に乗り、駅に到着したマリーとクリステンを出迎える、ジョンとピーター。ピーターは街に泊まるとのことで、ジョンは2人を連れ、駅馬車に乗り込みます。相席になったのは、人の良さそうな夫婦でしたが、そこへ人相の悪い2人の男がやって来ると、半ば強引に夫婦を降ろし、ジョン達と同乗することになるのでした。


 どこか嫌な予感がしていたジョンでしたが、やがてその予感は的中。男達はマリーの体を触ろうとし、止めようとしたジョンに銃を向けてきます。それでも、元兵士のジョンは隙を突いて銃を弾き落とすと、自分の銃を向けます。しかし、銃を拾おうとしたクリステンが人質にとられ、ジョンは馬車から突き落とされてしまうのでした。必死に後を追いかけるジョンでしたが、やがて道端に転がっている、クリステンの遺体を見つけます。失意の中、その先の森の入口に止まっている馬車を発見。御者も殺されており、怒りに駆られたジョンは、男達を2人とも撃ち殺してしまいます。その後彼は馬車の中に、変わり果てたマリーの姿を見るのでした。


 ところがこの男達、街を牛耳るマフィア・デラルーの手の者で、しかも1人は実の弟だったからさあ大変。冷酷なデラルーは怒りを露にし、保安官達に、
「2時間で犯人を見つけろ。出来なければ、代わりの人間を2人差し出せ。」
と命令します。当然見つけられる訳もなく、身代わりに雑貨屋の老婆と、足の不自由な男性が、命を奪われてしまいます。しかしそれでも足りないデラルーは、たまたまそこにいた農家の男性までも、撃ち殺してしまうのでした。事ここに到って、街の人々は躍起になって犯人探しを始めます。そうとは知らないジョンは、ピーターと共にこの地を去るべく、土地を売りに町長の下を訪れますが、それを馬車で一緒になった夫婦に見られてしまいます。夫婦は早速保安官に通報。ジョンは敢えなく捕らえられてしまうのでした・・・。


 西部劇ですが、保安官でさえも従わざるを得ないほど、理不尽に街を牛耳るマフィアの様子が描かれています。そして、愛する者を奪われ、そんなマフィアに正面から無謀な戦いを挑む主人公の姿にも、切なさと痛快さが合わさって感じられます。


 また、当初は善人だったはずの人々が、自らの保身が関わってくると、手のひらを返したかのように急に冷酷になる辺りにも、人間の浅ましさが如実に表れているような気がします。


 グロいシーンは多めですが、上映時間も短めなので、割と気軽に見られそうな作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※エヴァ・グリーン・・・本作では、先住民によって声を奪われたマデリン役。結構悪役が多い方で、「ダーク・シャドウ」での魔女役や、「300 帝国の進撃」での敵の将軍役、「シン・シティ 復讐の女神」での悪女役などが有名なところ。これからもその妖艶な役どころに期待です(笑)。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪