レフト・ビハインド | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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宗教色は超強め。極限下で浮き彫りになる、人間の愚かさ。


2015年6月27日公開
監督:ヴィク・アームストロング
出演:ニコラス・ケイジ
チャド・マイケル・マーレイ
キャシー・トムソン 他


【賛否両論チェック】
賛:“数百万人が忽然と消える”という理解不能な状況下で、理性をなくしてしまう人間の愚かさを、改めて痛感させられる。家族の絆の修復も、感動を誘う。
否:序盤は淡々と進むので、結構退屈。宗教色もかなり強いので、苦手な人・嫌いな人には絶対不向き。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーンあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖いかも



 突如として、世界中で数百万人が消えてしまうという、パニック・サスペンスです。主演はニコラス・ケイジ。


 JFK国際空港に降り立った、女子大生のクローイ。彼女の目的は、離れて暮らす父親の誕生日に、サプライズで帰省すること。ところが空港に着き、母親に連絡をしてみると、パイロットである父のレイフォード(ニコラス・ケイジ)は、急なフライトでロンドンに向かったのことで、クローイは完全に肩透かしを食らってしまうのでした。結局、空港で父を待ち構えることにしたクローイは、ロビーで著名なジャーナリスト、“バック”ことキャメロン・ウィリアムズを見かけます。これまで地震や津波の被災地の取材をして来たバックは、丁度熱狂的なキリスト教信者の女性に、
「天災は神からの啓示ではないか?」
と絡まれているところでした。クローイの母親も、1年ほど前から似たように宗教にのめり込んでいたため、その姿を母に重ねたクローイは、女性に議論を吹っ掛け、とうとう言い負かしてしまうのでした。


 その後、ロビーのカフェでお互いのことを語り合うクローイとバックでしたが、そこへレイフォードが、客室乗務員のハティーと親しげにやってきます。最近父と母の仲があまり上手く行っていないことを知っているクローイは、直感的に嫌な予感がしますが、レイフォードはクローイとの再会を喜ぶと同時に、
「彼女とは何もない。」
と強調します。バックは席を外し、2人はしばし親子の会話に花を咲かせますが、やがてレイフォードは搭乗に向かうのでした。ところがその直後、クローイは顔見知りの空港スタッフから、
「レイフォードに頼まれていたU2のライブチケットが取れたから、代わりに渡してくれ。」
と頼まれます。今回のフライトは急な仕事ではなく、ハティーとこのライブに行くための口実だったと気がついたクローイは、ひどくショックを受けてしまいます。結局チケットは、同じ飛行機に乗るというバックに託し、クローイは空港を後にするのでした。


 実家に帰ったクローイは、幼い弟・レイミーや母と再会。しかし、まだ着いて間もないというのに、宗教的な重い話を始める母に嫌気がさし、クローイは母の話を冷たくあしらってしまい、レイミーと買い物に出かけるのでした。一方、レイフォードが操縦する旅客機も、フライトは順調。途中レイフォードは、操縦を副操縦士のクリスに任せ、ハティーのところへ顔を出しに行きます。ショッピングモールを散策する、クローイとレイミー。
「パパとママは大丈夫?」
と子供ながらに心配するレイミーを、クローイは優しく抱きしめるのでした。ところが次の瞬間、レイミーは洋服だけを残し、クローイの目の前から姿を消してしまいます。周りを見回すと、他にも大勢の人が消えてしまった様子。すぐにパニックが起こり、事故や略奪が起き始めます。同じ頃、レイフォードの旅客機の中でも、子供を中心に多くの人間が消えてしまい、乗客達はパニックを起こします。慌ててコックピットに戻ったレイフォードが目にしたのは、残されたクリスの制服と、降下をし始める操縦かんでした・・・。


 まず、“突然数百万人が消える”というシチュエーションそのものが、かなり独特で驚かされます。そして、その事実からパニックに陥り、結果として強盗や略奪等、非人道的な行動に走り始めてしまう人類の愚かな一面も、改めて浮き彫りにしています。反面、宗教色はかなり強くて、キリスト教的な世界観で話が進んでいくのは、やはりどうしても好みが分かれそうなところです。


 そんな絶望的な状況下で、壊れかけた家族の絆を主人公達が取り戻していく様子が、唯一の希望の光といえると思います。


 決して楽しいお話ではありませんが、改めていろんなことを考えさせられそうな作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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