ストレイヤーズ・クロニクル | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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生まれてきた意味と、生き続ける理由。切なすぎる“進化”の行く末。


2015年6月27日公開
監督:瀬々敬久
出演:岡田将生・染谷将太・黒島結菜 他


【賛否両論チェック】
賛:生きる意味を見出せず、真逆の道を歩んできた2組の能力者達が、次第にその運命を交錯させていく様子が印象的で考えさせられる。特殊能力の種類も興味深い。
否:ストーリー自体は結構強引で、ツッコミどころも多いか。グロシーンもあり。


ラブシーン・・・性的なセリフだけあり
グロシーン・・・結構あり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 実験によって特殊な能力を持たされた若者達の、苦悩と戦いを描きます。主演は岡田将生さん。


 全ての始まりは1990年代始め、極秘の研究機関で秘密裡に行われた2つの人体実験。1つは、両親の脳に過度のストレスをかけ、生まれてくる子供に超人的な能力を持たせるもの。もう1つは、人間と他の生物の遺伝子をかけ合わせ、特殊能力を持った人間を作り出すもの。しかしやがて、前者の研究は廃止され、能力を有した子供達は、それぞれ里親に引き取られていきました。そして後者の研究も、対象者達が逃走し、やがて廃止されたのでした。


 そして時は流れ、現代。とある廃屋で薬漬けになっていた少女の下を、脳の発達で特殊能力を得たスバル(岡田将生)・亘(白石隼人)・良介(清水尋也)の3人が訪れます。彼らの目的は、総理大臣の孫である少女の救出。かつて研究機関を統率しており、今は政治を裏で支えている渡瀬(伊原剛志)の援助を受けている彼らは、渡瀬の指示の下、こうした裏の仕事を引き受けているのでした。すぐに少女を薬漬けにしたチンピラ達が帰ってきますが、数秒先の相手の行動を読める“超視覚”を持つスバルと、怪力を持ち痛覚を持たない“超腕力”の亘の前に、あえなく倒されます。こうしてすぐに少女救出に成功したスバル達でしたが、その直後、亘が突然倒れてしまいます。原因は“破綻”。彼らの脳は過度なストレスによって発達したため、常に“破綻”と呼ばれる精神崩壊の危機にさらされているのでした。スバルは渡瀬に治療法を探すよう促しますが、渡瀬は難色を示します。いても立ってもいられなくなったスバルは、他のかつての仲間達の下を訪れることにするのでした。


 一方その頃、世間では“アゲハ殺人”と呼ばれる、要人や犯罪組織の殺害事件が続いていました。その犯人は、かつて遺伝子操作によって作り出された学(染谷将太)達のグループ。その夜も彼らは、人身売買を行っていたシンジケートを襲撃します。超人的な速さを持つ壮(鈴木伸之)や、全身を硬化させることの出来るヒデ(柳俊太郎)、口から鋼鉄を飛ばすモモ(松岡茉優)らの働きにより、学は難なくその目的を達成するのでした。


 その後スバルは、人間離れした“超高速移動”能力を持つ隆二(瀬戸利樹)や、遠くの音まで聞き分けることの出来る“超聴力”を持つ沙耶(成海璃子)の下を訪れ、彼らの無事を確認。そんなスバルに、学達が接触し、アゲハの書かれたカードを残していきます。こうして、それまで決して交わることのなかった2組の運命が、交錯していくのでした・・・。


 実験によっていたずらに生み出され、生きる意味も見出せなかった2組のグループが、それでも庇護から抜け出せずに生きるしかなかったスバル達と、自らの意志で必要悪の道へと進んでいった学達に分かれてしまった構図が、まず切なさを誘います。そんな時に出逢い、最初は対立し戦っていた2組が、お互いのことを知っていくうちに、次第にその関係性に変化が生まれていく様子も、また感慨深いものがあります。


 そして、彼らの特殊能力もそれぞれ個性的で、興味深いです。
「自分だったら、どの能力がほしいか?」
なんて想像しながら観るのもイイかと思います。


 ただ、お話は結構強引で、ツッコミたくなる人もいるかと。グロシーンも結構多めです。


 人間の今以上の“進化”に対し、警鐘を鳴らす社会派のアクションです。



【ワンチャン・ポイント】
※清水尋也さん・・・本作では、戦闘能力はないものの、“超記憶力”を持つ良介役。最近では「ソロモンの偽証」で容疑者となる不良生
徒役が印象的ですが、他にも「渇き。」では、小松菜奈さん演じるヒロインに翻弄される“ボク”役でご出演されています。


※廃墟のシーン・・・本作の後半で、戦いの舞台となる廃墟。ヒーローモノの戦闘シーンなんかでよく登場するところですが、最近の映画では「ライアーゲーム 再生」や「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」、「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」などで登場しています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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