ハイネケン誘拐の代償 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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金か友か。素人誘拐犯が迫られる、究極の選択。


2015年6月13日公開
監督:ダニエル・アルフレッドソン
出演:アンソニー・ホプキンス
ジム・スタージェス
サム・ワーシントン 他


【賛否両論チェック】
賛:金のために道を踏み外していく所有していた犯人達の姿が赤裸々に描かれ、身につまされる。
否:“誘拐モノ”の割にはかなり淡々と進むので、緊迫感を味わいたい人には不向き。実話だからこその終わり方にも、賛否がありそうなところ。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・誘拐の雰囲気は結構怖いかも



 かつて実際に起きた、ハイネケン・ビールの経営者の誘拐事件を描きます。


 事の発端は、1983年のオランダ。ヴィレム(サム・ワーシントン)とその弟のコル、そしてスパイクス・ブレイクス・カットの5人の姿は、銀行にありました。彼らは同じ会社を経営していましたが、不況で資金繰りが悪化。なんとか好調を装って、銀行から融資を受けようとしますが、支店長にはあえなく見透かされてしまい、融資は断られてしまうのでした。


 翌年、コルから4人に“仕事”の提案があります。それは、大人気となっていたハイネケン・ビールの経営者で会長の、フレディ・ハイネケン(アンソニー・ホプキンス)を誘拐し、身代金を手に入れることでした。当初、ヴィレムは難色を示しましたが、コルは
「犯罪は全て賭け。自由を賭けて、大金を手に入れる。」
と力説。結局5人は誘拐計画を実行に移すことにします。


 すぐに金を手に入れようと焦るコルに対し、ヴィレムは
「金をかけて準備して、『大きな犯罪組織の犯行』だと思わせよう。」
と主張。そのための資金集めとして、5人は銀行強盗を行います。途中、パトカーとの激しい銃撃戦になりますが、強盗はなんとか成功。彼らはその金を使い、所有していた倉庫の中を改造して、完全防音の監禁スペースを作り上げ、さらにその部屋そのものを壁の中に埋め込んでしまうのでした。こうして準備は整い、下見も入念に済ませたヴィレム達は、いよいよハイネケンを運転手と共に連れ去り、身代金を要求する文書を投函するのでしたが・・・。


 さすが実話だけあって、犯人達が幸せな日常から、金のために少しずつ身を滅ぼして行く様子が、淡々と描かれていきます。そして、そんな誘拐犯を相手に、動じることなく余裕を見せつけるハイネケン氏も、また圧巻です。


 一方で、メインは犯人達の葛藤なので、誘拐事件特有の緊迫感のあるやり取りを期待してみると、結構拍子抜けしてしまう向きもあると思います。


 「“裕福”には2通りある。多額の富を得るか、大勢の友人を持つか。両方はあり得ない。」
というハイネケンの言葉が否応なしに身につまされる、そんな社会派の作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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