しあわせはどこにある | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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百聞は一見に如かず。世界を知って分かる、本当の“幸せ”。


2015年6月13日公開
監督:ピーター・チェルソム
出演:サイモン・ペッグ
ロザムンド・パイク 他


【賛否両論チェック】
賛:様々な出逢いを通して、自分の身近にある幸せを再認識していく主人公の姿が清々しい。色々と教訓になる格言も多数登場。
否:思いのほか難しい話や下ネタ、暴力シーンなどがあり、デートや家族での鑑賞は不向き。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・少しあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・ギャングのシーンは結構怖いかも



 精神科医の主人公が、幸せを探す旅に出ます。主演はサイモン・ペッグ。


 主人公のヘクター(サイモン・ペッグ)は、精神科医。世話好きで美人な妻・クララ(ロザムンド・パイク)と共に、平凡で幸せな日々を送っていました。彼は毎日のように、一癖も二癖もある患者達の相談を、嫌な顔1つせずに聴き続けてきました。一方のクララは、製薬会社の優秀な社員で、新薬の命名でもそのセンスを買われていました。そんな妻と暮らしつつも、心を病んだ患者達と接し続けるうちに、ヘクター自身も少し心が病みつつありました。そんなある日、彼は患者の占い師から、
「あなたは近いうちに旅に出る。」
と予言されます。初めは本気にしなかったヘクターでしたが、その後、思い込みの激しい患者の女性に理不尽な怒り方をしてしまい、落ち込んでしまいます。やがて彼は一念発起し、
「幸せとは何か?」
を探し、世界中を回る旅に出ることを決意。あまりに唐突な彼の決心に、クララはショックを隠せませんが、最終的には彼の意志を尊重し、笑顔で送り出すことを決めるのでした。


 ヘクターが始めに向かったのは、中国・上海。その道中の飛行機で、彼は銀行家のエドワードと隣りの席になりますが、自由奔放なヘクターの言動を、エドワードは煙たがります。するとその時、ヘクターの荷物から1冊のノートが滑り落ちます。それは、クララがこっそり荷物に忍ばせた、幸せになる法則を書き留めるためのノートでした。早速ノートを書き始めようとするヘクターでしたが、あいにくペンの持ち合わせがなく、エドワードから借りることにします。そのノートがきっかけとなり、2人は次第に打ち解けていくのでした。


 上海に着くと、2人は空港で別れの挨拶を交わしますが、ペンを返し忘れて慌てるヘクターの姿を遠目に見たエドワードは、渋々彼を自身の車に同乗させます。泊まるホテル以外は何も決まっていないヘクターを、エドワードはディナーに招待。その席でヘクターは、エドワードに
「あなたは今、幸せですか?」
と尋ねます。するとエドワードは、
「だから引退する。・・・あと数千万稼いだらな。」
と告げるのでした。その後、エドワードは上海観光に連れていき、ヘクターは文字通りの“金で買える幸せ”を満喫するのでしたが・・・。


 イメージとしては、ベン・スティラー監督&主演の「LIFE!」を、もう少し難しくした感じでしょうか。平凡すぎる毎日に、幸せを見失ってしまった主人公が、旅先で出逢う様々な人々や困難に仰天しながらも、その度に新しい価値観を知り成長していく様子が、新鮮かつ清々しく描かれます。彼が最後に辿り着く“幸せ”に対する答えも、少し難解ではありますが深いです。


 暴力シーンやラブシーンなんかも結構ありますので、お子様やデート向きではなく、退屈な日常に病み始めた大人の皆さんの、処方せんとしてオススメの作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※ロザムンド・パイク・・・本作では、主人公を支え続ける妻・クララ役。「ゴーン・ガール」での、失踪する謎めいた妻役でお馴染みの方ですが、他にも「タイタンの逆襲」でのアンドロメダ女王役や、「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」でのボンドガール(?)役、そして「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」では、サイモン・ペッグとの共演もしていらっしゃいます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


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