夫婦フーフー日記 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

笑って泣ける。死をも乗り越える家族の絆。


2015年5月30日公開
監督:前田弘二
出演:佐々木蔵之介・永作博美 他


【賛否両論チェック】
賛:夫婦の何気ない会話のやり取りが、コミカルで微笑ましい。かと思うと、お互いを想い続ける夫婦の絆に涙。
否:時間軸が結構頻繁に行ったり来たりするので、話を追うのが大変。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし



 実在の闘病ブログを基にした、“泣けるコメディ”です。主演は佐々木蔵之介さんと永作博美さん。


 主人公のコウタ(佐々木蔵之介)は、作家を目指すフリーのライター。妻のユーコ(永作博美)とは17年来の親友で、1年3ヶ月前に結婚し、2ヶ月ほど前に息子のぺ~が生まれたばかりでしたが、先月直腸がんで亡くなっていました。物語は、ユーコの四十九日のために、コウタが彼女の実家のある福島に帰省したところから始まります。


 着いてみると、親友達や義弟が食卓を囲んでいましたが、何故かその片隅に、ハンバーガーをほおばるユーコの姿が。どうやら彼女はコウタにしか見えていない様子でした。折しもコウタには、ユーコとの闘病生活をつづったブログの出版の話が来ており、早速コウタはその原稿をユーコに見せるのでした(というより、ユーコが勝手に見るのでした)。そこから物語は、闘病ブログの原稿を2人で振り返りながら進んでいきます。新居への引っ越しでは、本好きな2人がどの作家の本を残すかでもめ、コウタには内緒で挙げるはずだったサプライズ結婚式では、義弟がまさかのネタバレ。そして妊娠の知らせ。2人の結婚生活は順風満帆に思われましたが、その直後、ユーコのがんが発見されるのでした。


 そんな闘病生活を振り返るコウタとユーコでしたが、如何せんユーコの姿はコウタにしか見えないため、1人で会話をするコウタを、周りの友人達は心配します。そんな時、些細なことで口論となってしまった、コウタとユーコ。コウタは
「やっと本になっても、お前はもういない。こんなもの書いても何の意味もない!!」
と、原稿を叩きつけてしまいます。次の瞬間、コウタが振り返ると、ユーコの姿は跡形もなく消えてしまっているのでした・・・。


 実在の闘病ブログが基になっているとは思えないくらい、とってもコミカルかつハートフルなお話です。死んだ妻と遺された夫という奇妙な組み合わせのはずなのに、佐々木蔵之介さんと永作博美さんの丁々発止のやり取りがおかしくて、思わず笑ってしまいます。かと思って油断していると、末期がんという絶望的な状況にあっても、なおお互いを想い続ける夫婦の絆に、ホロッとさせられること請け合いです(笑)。


 時間軸は結構行ったり来たりするので少し追うのが大変ですが、“泣けるコメディ”を是非ご覧になってみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※映画館のシーン・・・冒頭で、コウタやユーコが仲間達と映画館から出てくるシーンがありますが、こちらは横浜にある小さな映画館「シネマ ジャック&ベティ」です。「ニシノユキヒコの恋と冒険」で、主演の竹野内豊さんが阿川佐和子さん演じる友人と出逢うのもここですし、「THE NEXT GENERATION パトレイバー第6章」で、真野恵里菜さん演じる泉野明が、大東駿介さん演じる高校時代の恋人と久しぶりにデートしているのも、この映画館。他にも様々な映画でロケ地として使われているようなので、映画のワンシーンで映画館が出てきたら、是非注目してみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪