マジック・イン・ムーンライト | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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偏屈な人間達の化学反応。大人向けのヒューマンコメディ。


2015年4月11日公開
監督:ウディ・アレン
出演:コリン・ファース
エマ・ストーン 他


【賛否両論チェック】
賛:登場人物同士の個性が際立っていて、滑稽。思いがけないラストも痛快。
否:展開はかなり単調なので、興味がないと退屈すること請け合い。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・降霊術のシーンは少しだけ怖いかも



 ウディ・アレン監督最新作です。偏屈なマジシャンと、陽気な占い師の出逢いを描きます。


 物語の始まりは、1928年のベルリン。東洋人の格好で奇術を披露し人気を博していた、マジシャンのスタンリー・クロフォード(コリン・ファース)。普段は厭世家で嫌味と皮肉を言ってばかりの彼の下を、旧友のマジシャン、バーガン・ハワードが訪れます。ハワードによると、友人で南フランスの名家の娘であるキャロライン・カトリッジから、奇妙な依頼を受けているとのこと。それは、
「母や弟に取り入り、家に居ついている霊能力者のインチキを暴いてほしい。」
という依頼。しかし、その女のトリックはハワードでも見破ることが出来ず、旧知の友であるスタンリーを頼ってきたのでした。普段から否科学的なものを否定し続けてきたスタンリーは、早速その要請を引き受けることにし、フィアンセとの婚前旅行をキャンセルすると、一路カトリッジ家へと向かうのでした。


 カトリッジ家に着いてみると、霊能力者のソフィ・ベイカー(エマ・ストーン)は、彼女の母親と共に屋敷に居候中。キャロラインの母親のグレースや弟のブライスは、彼女にかなりご執心の様子で、グレースは霊能力者の財団への多額の寄付をしたり、ブライスはソフィへの求愛に余念がない様子でした。そんなソフィの能力に対し、端から信じるつもりのないスタンリーは、出だしからお得意の皮肉を炸裂。すぐに屋敷中の全員から嫌われてみせます。そんな彼に対し、ソフィは初対面にも関わらず、“東洋のイメージが見える”“ベルリンにいたようだ”などと透視能力を披露。さらに、翌日に開かれた交霊会では、グレースの亡き夫・ハリーを呼び出し、物音やロウソクの空中浮遊などの“合図”を見せるのでした。


 一連のソフィの霊能力に対し、懐疑的な見方を崩さないスタンリーは、何とかしてボロを出させようと、近くに住んでいる自分の叔母・ヴァネッサの下へ、彼女を連れていきます。ところが逆に、道中で彼女が知らないはずの自分の過去を次々と言い当てられ、スタンリーはタジタジ。極めつけに、ヴァネッサの大切にしていたネックレスから、ソフィがヴァネッサの悲しい片恋の記憶を言い当てたことで、スタンリーは完全に彼女の霊能力を信じるようになるのでした・・・。


 かたや超毒舌で、自分の気持ちに素直になれないマジシャン。かたや破天荒で、他人に心を開かない占い師。その両極端ともいえる個性的な登場人物との交流が、非常にコミカルかつハートフルに描かれていきます。そしてそんな中にあって、終わり方も非常に痛快で秀逸です。


 ただ、描写そのものはかなり単調なので、人によってはものすごく眠くなるかもしれません。あまり刺激の強くない、落ち着いた雰囲気の人間ドラマを観たい方にオススメです。



【ワンチャン・ポイント】
※エマ・ストーン・・・本作では、その容姿と能力でカトリッジ家に取り入る霊能力者・ソフィ役。言わずと知れた「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのヒロイン役でお馴染みです。他にも最近では、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」や「L.A.ギャングストーリー」「ヘルプ 心がつなぐストーリー」などにも出演されていらっしゃいます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>


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