ホーンズ 容疑者と告白の角 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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人間の醜さを垣間見る。残酷な現実と主人公の覚悟。


2015年5月9日公開
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:ダニエル・ラドクリフ
ジュノー・テンプル 他


【賛否両論チェック】
賛:嘘に嘘を重ねる人間の醜さが赤裸々に描かれ、胸が痛む。主人公が次第に、心身共に悪魔に変わっていく描写も秀逸。
否:かなりグロいシーンやラブシーンが多いので、苦手な人には絶対向かない。キリスト教的世界観も賛否ありそうなところか。


ラブシーン・・・メッチャあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・雰囲気はかなり怖い



 恋人殺しの容疑者にされた主人公が、相手に真実を語らせる「告白の角」を使って真相に迫るサスペンスです。主演はダニエル・ラドクリフ。


 主人公のイグ・ペリッシュ(ダニエル・ラドクリフ)には、最愛の恋人・メリンがいました。幼い頃から2人の秘密の場所だった森の中のツリーハウスで、2人はいつも幸せでした。ところがある時、メリンはそのツリーハウスの根元で惨殺されているのを発見され、あろうことかイグはその容疑者にされてしまうのでした。家の外には毎日のようにパパラッチが待ち構え、近隣住民からは
「地獄へ堕ちろ!!」
と罵声を浴びせられる日々。彼の味方は、両親と兄のテリー、そして幼馴染みで彼の弁護人を引き受けたリー、同じく幼馴染みで地元のバーで働くグレンナだけでした。ある日の夜、ツリーハウスの根元でメリンを悼む集いが開かれ、彼女の父は、
「イグが自由でいる限り、安息はない。」
と、イグへの怒りを露にするのでした。自分もメリンを悼むつもりで、ツリーハウスの中にいたイグは落胆し、誰もいなくなった後、置かれていたマリア像を思わず蹴り飛ばし、花束に小便を引っかけてしまいます。そこへ、イグの存在に気づいていたグレンナがやってきて、2人は成り行きで一夜を共にするのでした。


 ところが翌朝、イグの頭部に異変が起こります。額の両側に、角のような突起物が生え始めているのでした。それをきっかけに、彼は他人が自分と会話をする度に、隠していた真実を告白してしまうという事実に気がつきます。グレンナは、
「どうせシラフの男は誰も相手にしてくれないから、好きなものを食べ続けてデブになりたい。」
角を何とかしようと行った病院の待合室では、ヒステリックに騒いでいる少女をあやす母親が、
「この子と夫を捨てて、ゴルフ講師の男と蒸発したい。」
病院の医師に至っては、
「娘の友達と関係を持ちたい。」
という始末。訳が分からず混乱する中、角を切るために麻酔をかけられたイグは、幼い頃の思い出を夢に見ます。メリンとの出逢いや、テリーやリー達と遊んだ日々、そして湖で彼が死にかけた事故や、リーが指を2本なくしてしまった凄惨な事件。全てがメリンと繋がっていくための出来事でした。


 次にイグが目を覚ますと、なんと医師は看護師とお楽しみの真っ最中。どうやら角には、相手に真実を語らせるだけではなく、相手の記憶を辿ったり、欲望を引き出したり、場合によっては操ることも出来る力があるようだと気づいたイグ。しかしそれは同時に、イグに悲しい真実を思い知らせてきます。中でも、無実だと信じてくれているはずだった両親が、彼を犯人だと決めつけ、縁を切りたいと思っていることは、彼に大きなショックを与えます。やがて彼は覚悟を決め、角を使って真犯人を探すことにするのでしたが・・・。


 この作品で際立つのは、何といっても人間の醜さではないでしょうか。表向きは立派に取り繕っていても、裏ではとんでもないことを考えている。実の両親でさえ、息子の訴えを信じることなく、殺人鬼だと思っていたりする。そんな残酷な現実を突きつけられ、否応なしに狂気へと駆り立てられていく主人公が、胸を締めつけます。そしてそれに呼応するかのように、その性格や風貌さえも次第に本物の悪魔のように変貌していく彼の様子が、見事に描かれています。


 ラブシーンやグロシーンは想いの外かなり多いので、その辺は覚悟してご覧下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>







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