脳内ポイズンベリー | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

言葉にすることの大切さ。甘くて切ない脳内会議。


2015年5月9日公開
監督:佐藤祐市
出演:真木よう子・西島秀俊・神木隆之介 他


【賛否両論チェック】
賛:同じ年代であれば大いに共感出来るような、切ない恋模様がコミカルに描かれる。脳内会議達のキャラクターも秀逸。
否:脳内会議のシーンは、どうしても間延びしてしまいがち。登場人物達の性格も、人によっては好き嫌いがありそう。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・基本的にはなし



 主人公の脳内会議の模様が擬人化されます。主演は真木よう子さん。


 階段でネックレスを落としてしまい、慌てて追いかける主人公・櫻井いち子(真木よう子)。階段の下でネックレスを拾ってくれた、1人の青年。その顔を見たいち子は、思わず動揺します。そんな彼女の頭の中で、早速脳内会議が始まります。メンバーは
吉田(西島秀俊):議長で理性担当。
石橋(神木隆之介):ポジティブ担当。
池田(吉田羊):ネガティブ担当。
ハトコ(桜田ひより):衝動担当。
岸(浅野和之):記憶担当。
といった面々。彼らは岸の記憶を基に、青年が先日出版社の打ち上げで会った、アーティスト志望のフリーター・早乙女だと結論付けるのでした。


 そして数日後、今度は中目黒の駅のホームで、早乙女を見かけたいち子。声をかけるかかけないか、脳内会議は白熱します。慎重派の吉田と池田は
「キャラじゃない!!」
と“声をかけない”派。石橋とハトコは、
「これって運命じゃない!?」
と“声をかける”派。結局岸が後者につき、多数派につく吉田もこれに続いたため、いち子は意を決して声をかけるのでした。


 その後、2人は同じ電車に乗り込みますが、早乙女の一挙手一投足に対し、どうリアクションをするかでイチイチ揉める脳内会議の面々。結局、早乙女の家の最寄りにあるすき屋で、昼食を共にした2人。その後も、「部屋が汚い」という早乙女のデータから話を進め、いち子が部屋を片付けに行くことに。夜遅くまでかけて、部屋を掃除するのでした。ここで脳内会議は、「このまま帰るか帰らないか」で再び白熱します。特に石橋と池田は互いに譲らず、議長の吉田はもう限界。するとその時、会議に謎の女(真木よう子)が乱入してくると、5人を瞬時に眠らせてしまいます。そしてその夜、いち子は早乙女と一夜を共にしてしまうのでした・・・。


 同じような境遇にある人は勿論、そうでない人から観ても、
「そうそう、こういう人っているよね!!」 
と、共感出来る部分が多いと思います。相手に気を使いすぎて、何も言えずに曖昧にしてきた主人公が、自分のために少しずつ変わっていく姿に、おのずと励まされます。


 脳内会議のメンバーのキャラクターもかなり的を射ていて、思わず笑ってしまいます。ただ、恋愛に興味がない人が観ると、どうしても退屈なまま終わってしまいそうな感じでもあります。


 どちらかといえば、デート向きというよりは、同性同士で
「どっちの恋がアリかナシか。」
なんて、議論の出来そうな作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※クリープハイプ・・・本作の主題歌「愛の点滅」を担当されているアーティスト。最近では『忘れないと誓った僕がいた』の主題歌「2LDK」も担当されていらっしゃいます。過去には、クリープハイプのミュージックビデオを再構成した映画「自分の事ばかりで情けなくなるよ」という作品も、池松壮亮さん主演で公開されていますので、気になった方は要チェックです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>


「映画の通信簿2014」発売しました!!
Amazon限定販売ですので、「映画の通信簿2014」で検索下さい♪