セッション | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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恐怖政治が育んだ傑物。全く甘くないプロの世界。


2015年4月17日公開
監督:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー
J・K・シモンズ 他


【賛否両論チェック】
賛:妥協することない厳しい指導がもたらす結果に、ハラハラさせられる。ラストの演奏は一見の価値あり。
否:素人目には、指導の根拠は全く分からないので、ただ講師が怒鳴り散らしているだけの映画と感じてしまうかも。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・怪我のシーンあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・恫喝のシーンは人によっては怖く感じるかも



 音楽学校に入った青年が、伝説の鬼教師と出逢います。


 主人公アンドリュー・ニーマンは、ドラマーを目指す大学生。名門シェイファー音楽学院に入学したものの、講義ではいつも副奏者に甘んじていました。そんなある日、彼のクラスを、名講師として名高いフレッチャーが訪れます。丁度彼は、自らのバンドに入れる奏者を探しているところでした。フレッチャーは1人1人の演奏を数秒聴くだけで、才能のあるなしを見抜いていきます。そしてそんな彼にニーマンはスカウトされ、彼のバンドの練習に参加するようになるのでした。また私生活では、気になっていた映画館の女性スタッフ・ニコルと仲良くなり、デートの約束を取り付け、彼の前途は順風満帆かと思われました。


 ところがいざフレッチャーのバンド練習に行ってみると、フレッチャーの指導は恫喝と罵詈雑言の嵐。早速ニーマンの目の前で、1人のサックス奏者がクビになってしまいます。それでもフレッチャーは、休憩時間にはニーマンに
「楽しんでやれ。」
と声をかけてくれるのでした。しかしやはり、演奏指導中のフレッチャーからは優しさは微塵も垣間見られず、ニーマンも散々罵倒され、屈辱を味わわされてしまうのでした。


 悔しさに燃えるニーマンは、必死に練習に練習を重ねますが、その後も彼はバンドでは副奏者のままでした。そんな彼に、やがて思わぬチャンスが訪れます。とあるコンクールの直前、主奏者の先輩から預かった楽譜を、ニーマンはふと目を離した隙になくしてしまいます。楽譜を暗譜出来ていなかった先輩奏者に代わり、暗譜していたニーマンがコンクールでの演奏を任されるのでした。その事件を境に、ニーマンは先輩に代わり主奏者になります。ニーマンは喜びますが、それも束の間。フレッチャーの人格を否定するような指導の毎日に、ニーマンは次第に精神を蝕まれていくのでした・・・。


 「グッジョブ」を禁句とし、ただただ生徒を恐怖と悔しさで支配することで偉大にしようとする指導者と、そんな彼に真っ向から真剣勝負を挑んだ生徒の、まさに“戦い”の映画です。ラストシーンの迫力の演奏は、音楽好きならずとも必見です。


 ただ反面、違いも実感出来ぬまま、ひたすらどやし続けられるシーンが続くので、そういうタイプが生理的に苦手な人には、全く向きません。むしずが走ると思います。


 音楽好きな方や、プロフェッショナル指向な方向けの作品といえそうです。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。



オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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