恋する♥ヴァンパイア | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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切ない恋と苛酷な運命。甘酸っぱさ満点のデートムービー。


2015年4月17日公開
監督:鈴木舞
出演:桐谷美玲・戸塚祥太 他


【賛否両論チェック】
賛:自らの運命と恋心との間で揺れ動く主人公の感情が、とても切なくて心に響く。ラブシーンもほぼないので、デートにも最適。
否:展開は極めてご都合主義で、ツッコミ始めるとキリがない。思いのほかホラーチックなシーンもあり。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーンあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・案外結構あり



 人間の世界で暮らすヴァンパイアの少女が、初恋の少年と恋に落ちます。主演は桐谷美玲さん。


 主人公のキイラは、台湾で生まれ育ちました。彼女の両親は、台湾のヴァンパイアの父と、日本のヴァンパイアの母。人間の血を吸うことをやめ、人間界で暮らすことを決めた2人は、キイラの祖父(柄本明)が作った歳をとる薬「アンチアンチエイジング薬」を飲むことによって、人間と同じように年齢を重ねることにしたのでした。そんな両親に育てられる中で、幼少期のキイラは、血を吸いたくなる衝動を抑えられるようになるまで外出を禁じられていましたが、時々塀のすき間から抜け出しては、森で出逢った日本人の少年・拓と、彼の秘密基地で遊んでいました。将来は世界を飛び回る歌手になりたいという拓は、自ら作った歌「コロニー」のCDをキイラにプレゼントすると、その一節を披露します。そして、彼が愛用していたピックまでもキイラにプレゼント。自分も何かプレゼント出来ないかと考えたキイラは、母からもらった髪どめを、ブレスレットとして拓にあげるのでした。ところがその直後、事件が発生。キイラの両親を別のヴァンパイアが襲撃。2人は殺害されてしまい、キイラは危ういところを祖父に保護され、そのまま日本へと旅立つのでした。


 それから7年が経ち、キイラ(桐谷美玲)もすっかり大人になっていました。彼女は現在、母親の妹・まりあ(大塚寧々)とその夫・力彦(田辺誠一)が切り盛りするパン屋「ヴァン・パン屋」で、見習い修業中。まりあや祖父は勿論ヴァンパイアで、力彦は最近まで人間でしたが、まりあと結婚する際に噛まれ、ヴァンパイアとして生きる道を選んだとのこと。温かな家族に囲まれながら、キイラは立派なパン職人になることを目指し、パン作りに励んでいました。そんなある日の夜、配達帰りの彼女は、港で飛び降り自殺をしようか迷っている少女と出逢います。少女の名前はミキ(モン・ガンルー)。台湾から漫画家を目指して来日したという彼女は、男にフラれて傷心の様子。そんな彼女に親近感を覚えたキイラは、翌日から「ヴァン・パン屋」でアルバイトをしてもらえるよう取り計らうのでした。しかし、最初こそうまく隠していたものの、キイラ達がヴァンパイアであることは、すぐにミキにバレてしまいます。ところがこのミキ。怖がるどころか
「ヴァンパイア大好きです!!」
とテンションが上がってしまい、あれやこれやと矢継ぎ早に質問を投げかけてきます。それに答えるキイラも、
「初めて何でも話せる友達が出来た。」
と、どこか嬉しい様子なのでした。


 しばらくして、キイラ発案・横浜パン協会主催の「パンソング・オーディション」が開かれることに。実はこのオーディションには、お店の宣伝という目的の他にも、募集を見た拓が応募してきてくれないかという、キイラの密かな願いが込められていました。お店でミキと準備をしていると、突然1人の地味めな営業マンが来店。
「豊胸クリームを買って下さい!!」
というなんともぶしつけな営業に、ミキは呆れて追い返そうとします。とその時、キイラは営業マンの香りが、あの拓と同じだということに気がつきます。動揺したキイラは、半ば強引に、
「来てくれたらクリームいっぱい買うんで、オーディション来て下さい!!」
と約束をしてしまうのでした。果たして彼は、本当にあの憧れだった拓なのか。期待と不安が募る中、オーディション当日を迎えるのでしたが・・・。


 ヴァンパイアと人間という、決して叶うはずのない恋に苦しむ主人公の姿が、非常に切なく描かれます。
「なんで私、ヴァンパイアなんかに生まれたんだろう・・・?」
という問いかけは、叶わぬ恋に悩んでいる人の心に、ズシっと響くと思います。その残酷な運命に対し、受け入れるのか抗うのか、主人公が最後に下す決断に要注目です。


 展開はかなりのご都合主義なので、あまり現実主義な人には向かないと思いますが、その辺りは深く考えずに、純粋に物語を楽しむのがイイかと。爽やかで甘酸っぱいラブストーリーとして、是非デートや友人同士でご覧になってみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※物語の舞台・・・本作の主な舞台となるパン屋さんは、横浜にあるという設定。中華街や赤レンガ倉庫が登場しますが、同じように横浜のシーンが多いラブストーリーといえば、剛力彩芽さん主演の「L♥DK」でしょうか。バス停のシーンなんかは、全く同じ場所だと思われます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<デートで観たい>A


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