新撰組オブ・ザ・デッド | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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笑いとグロがてんこ盛り。異色のゾンビ時代劇!!


2015年4月11日公開
監督:渡辺一志
出演:日村勇紀・山本千尋 他


【賛否両論チェック】
賛:主人公のキャラクターが痛快で、不謹慎ながらも思わず笑ってしまうシーンが満載。ゾンビとの鬼気迫る戦いも痛快。
否:話そのものは荒唐無稽かつ結構チープで、現実派や本格派には向かない。R-15なので、グロシーンも多数あり。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・殺陣がメッチャあり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンが少しあり



 ゾンビと新撰組という、異色の組み合わせの時代劇です。主演はバナナマンの日村勇紀さん。


 物語の舞台は、幕末の京都。主人公・屑山下衆太郎(日村勇紀)は、新撰組のお荷物隊士でした。彼はある日、自分の芸者・なすび奴が侮辱されたことに腹を立て、相手にケンカをふっかけます。ところが、相手が手配中の坂本龍馬だったからさあ大変。ピストルをちらつかせる坂本に対し、屑山は
「今日はこのくらいにしといてやろう。」
と、ほうほうの体で逃げ出すのでした。一方、その様子を物陰から見ていた、新撰組の山崎烝達。彼の指示の下、一番組の見習い隊士・火藤純(山本千尋)らが、坂本の後を追いかけます。


 時を同じくして、京都の外れでは謎の大量惨殺事件が発生。その犯人は、武器商人・カフマン商会の積み荷から逃げ出した“ぞんび”でした。カフマン商会から依頼を受けた殺し屋・唐人エックス(尚玄)は現場を物色し、配下の嘗蔵にゾンビの行方を探すよう指示します。当のゾンビは、京の町を徘徊しながら、町の人々を襲い続けていました。そのゾンビとすれ違い様にぶつかり、またしてもケンカをふっかけたのが、あの問題隊士・屑山。もちろん相手がゾンビだとは知るよしもない屑山は、あえなく噛まれてしまいます。近くで坂本と対峙していた山崎達が、なすび奴の悲鳴で駆けつけると、既に屑山は虫の息でした。


 その後、純が屑山を噛んだゾンビの捕縛にも成功し、新撰組の詰所には坂本龍馬に加え、ゾンビとゾンビ予備軍(屑山)も運び込まれることに。このゾンビがメリケン人だったことから、唯一メリケン語が話せる坂本が呼ばれ、ゾンビとの会話を試みます。一方の屑山はというと、脈を確認した山崎いわく、
「お前はもう、死んでいる。」
しかし本人に意識はあり、少しずつゾンビへの変貌が進んでいる様子。その頃、なんと坂本はゾンビと打ち解けることに成功。“彼”はジョージという名前で、国に一人娘を残しているとのこと。驚きを隠せない面々でしたが、その中で1人、純だけはもう1つ複雑な想いを抱えていました。実は純は女性。かつて山崎に助けられたことが忘れられず、女人禁制の新撰組にあって、女性であることを隠して入隊していたのでした。それぞれの事情が交錯する中、増殖したゾンビや唐人エックスが、詰所に迫りつつあるのでした・・・。


 この作品の1番の見どころは、何といっても日村さんのキャラクター。シュールなツッコミのセリフが満載で、思わず笑ってしまいます。本来はゾンビが迫りくる怖いパニック映画のはずなのに、何となくコメディタッチで観られるのは、日村さんのお陰ですね(笑)。ですのでグロシーンが大丈夫な方は、ホラーが苦手でも充分に楽しめると思います。


 加えて、武術太極拳の優勝者でもある山本千尋さんの迫力ある殺陣や、飄々としているのに器の広さを垣間見せる坂本龍馬、そしてゾンビと人間との間で育まれる友情など、様々な人間模様も観ることの出来る作品に仕上がっています。


 B級感はありますが、一風変わった映画を観たい時にオススメの、痛快ゾンビ時代劇です。



【ワンチャン・ポイント】
※サンボマスター・・・本作の主題歌「生きて生きて」を歌っていらっしゃいます。言わずと知れた日本を代表するロックバンドですが、映画の主題歌も結構担当されています。少し昔のところでは、『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』の「愛しさと心の壁」、『劇場版BLEACH』の「光のロック」、『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』の「孤独とランデブー」等々。そして最近では、5月公開の有村架純さん主演『映画 ビリギャル』の主題歌「可能性」も担当されるそうです。今後もその熱い歌声に要注目です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ストレス発散したい>


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