バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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斬新かつ衝撃的な映像美でつづられる、1人の男の再出発。


2015年4月10日公開
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン
エドワード・ノートン 他


【賛否両論チェック】
賛:一連の流れになった映像が、非常に斬新で衝撃的。主人公の葛藤も胸を打つ。
否:基本的にはずっと映像が移動しているので、落ち着かない。内容も結構単純なので、興味がないと結構退屈かも。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・少しだけあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・基本的にはなし



 落ちぶれた俳優が、再起をかけてブロードウェイの舞台に挑みます。主演はマイケル・キートン。


 プレビュー公演を翌日に控えた舞台の控え室で、1人瞑想にふける主人公のリーガン・トムソン(マイケル・キートン)。彼はかつて人気を泊したヒーロー映画「バードマン」で、主役のバードマンを演じた名優でした。しかし今は落ち目になっており、再起をかけて自ら脚本・演出・主演の舞台を企画し、ようやく今回の公演に漕ぎ着けたところでした。


 ところが、共演者の1人の大根役者ぶりに、リーガンは閉口。実は彼には、遠くの物を動かせるというちょっとした超能力があり、彼はついついその共演者の頭上から機材を落としてしまいます。当然ながら共演者は病院に運ばれ、出演者を欠いた舞台は中止の危機に。しかし偶然にも、出演していた女優・レズリーの恋人で、人気役者のマイク・シャイナーが代役を快諾してくれ、舞台はなんとか継続出来ることになります。


 ところがこのマイクがくせ者で、演技には定評があるものの、理屈っぽくてプライドが高く、リーガンとはことごとく対立します。一方のリーガンは、付き人をしている娘のサム(エマ・ストーン)との関係も険悪になってしまうなど、公私共に絶不調。そんな彼の頭の中では、かつての自分“バードマン”が、事あるごとに卑屈を囁いてきます。精神的に追い込まれていくリーガンをよそに、やがてプレビュー公演は本番を迎えるのでしたが・・・。


 映画全体を通して、1カットのような一続きの映像が続き、気がつけば主人公の一挙手一投足に引き込まれている感じが、とても斬新です。音楽やBGMも、主人公の感情を代弁しているように上手い具合で入ってくるのがステキです。ストーリーは案外単純で、過去の栄光から抜け出せず、ずっとその亡霊に苦しめられていた主人公が、様々な困難に打ちひしがれながらも、全てを手放して新しい世界に体一つで飛び込んでいく様子が、スタイリッシュな映像と共に表現されていきます。


 ずっと移動しながら進んでいくシーンが多いので、少し疲れるかもしれませんが、他に類を観ない新鮮な作品です。是非劇場でご覧になってみて下さい。



【ワンチャン・ポイント】
※マイケル・キートン・・・本作の主演。この方といえば、何といっても「バットマン」の初代バットマン役がお馴染みです。それだけに今回の「バードマン」は、非常にリアルで皮肉なお話に仕上がっているわけなんですが(笑)、最近では「ブラインド・フィアー」や「ロボコップ」等で、悪役としても出演されていらっしゃいます。ヒーローも悪者も両方演じられる、すごく貴重な俳優さんですね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


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