大津波 3.11 未来への記憶 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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思わず感じる自然への畏怖。忘れてはいけない記憶の物語。


2015年3月21日公開
監督:河邑厚徳
出演(ナレーション):役所広司


【賛否両論チェック】
賛:津波到達時、現地で起きていた悲劇が詳細に伝わってきて、深く考えさせられる。同時に、復興に向けて一歩ずつ歩み出している被災地の〝強さ”にも、頭が下がる想い。
否:3Dの必要性には疑問。震災時の生々しい津波の映像が多く登場するので、当時の記憶を思い出すのが辛い人は、絶対に観ない方が良い。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・基本的にはなし


 2011年3月11日に発生した、東日本大震災。その時に起きた“津波”の被害に焦点を当て、現地の当時から今までを追ったドキュメンタリーです。


 映画は東北の様々な地区に焦点を当て、関係者の証言を基に、そこで起きていた出来事を想起する形で進んでいきます。

①陸前高田市。父母を連れて娘のお宮参りを済ませた直後に、震災に見舞われた男性。
②気仙沼市。手を握っていた夫を目の前で流されてしまった、商店街で酒屋を経営していた女性。
③宮古市。安全だった大防潮堤が破壊され、経営していたホテルが流失してしまった女性。
④釜石市。海上で津波の第一波に遭遇した、海上保安庁の巡視艇の乗組員達。
⑤南三陸町。避難した人々が犠牲となった防災対策庁舎を、偶然カメラで捉えた男性。


 それぞれの視点で感じた東日本大震災が、赤裸々につづられていきます。


 震災当時、現地で何が起きていたのか。実際に体験した方々だからこそ語ることの出来るお話の数々に、思わず胸にこみ上げる物があります。そしてそれ以上に、今も現在進行形で復興に向けて歩みを進め続けている方々がいらっしゃることに、改めて頭が下がる想いです。驚くべきことに、多くの被災地で、1年を待たずして農業や漁業が以前のように再開されているそうです。


 3D映画化する必要性には疑問を禁じえませんが、決して忘れてはいけない記憶の物語です。是非劇場でご覧下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※東日本大震災に関連した映画・・・東日本大震災を描いた作品の中で最も感動的なのは、発生直後の遺体安置所の活動を描いた「遺体 明日への十日間」ではないでしょうか。西田敏行さん演じる民生委員の主人公が、身元不明で運ばれてくる遺体を綺麗にしながら、
「よく頑張ったね。きっと迎えに来るからね。」
と優しく声をかける姿が、涙を誘う作品です。逆に「ヒミズ」では、震災の混乱に乗じて悪事を働いたことを自慢する若者達に、染谷将太さん演じる主人公の中学生が怒りを募らせるシーンが印象的です。また、「ポセイドンの涙」という海上自衛隊の救援活動を追ったドキュメンタリーがあったり、「DOCUMENTARY of AKB48」では被災地を訪問するメンバーの活動の模様が描かれていたり、「劇場版 神戸在住」でも東日本大震災のことが触れられています。その他、震災はその後の数々の作品に影響を与えています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


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