イントゥ・ザ・ウッズ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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子供には難解な人生の機微。完全大人向けディズニー。


2015年3月14日公開
監督:ロブ・マーシャル
出演:メリル・ストリープ
ジェームズ・コーデン
エミリー・ブラント 他


【賛否両論チェック】
賛:“願い”が叶った後に訪れる違和感や喪失感を、ファンタジーの世界観に乗せて見事に体現。それぞれのストーリーが絶妙に交錯していく様子も印象的。
否:登場人物達の複雑な心の移り変わりなど、子供にはやや難しい内容。


ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーンあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・小さい子には結構怖いシーンが多い


 人気ブロードウェイミュージカルの映画化です。おとぎ話の主人公達の〝その後”が描かれます。


 とある深い森の外れにある町に暮らす、パン屋の夫婦(ジェームズ・コーデン&エミリー・ブラント)。2人は長い間子宝に恵まれず、子供を授かるよういつも願っていました。


 ある日の朝、森のおばあさんの家に出かけるという赤ずきんに、半ば強引にパンを持っていかれた2人の下へ、隣りの家に住む魔女(メリル・ストリープ)がやってきます。すると彼女は、
「お前達に子供が出来ないのは、かつて私がお前の一家に呪いをかけたからだ。」
と言い出します。なんでも夫がまだ幼かった頃、彼の父が身重の母のために、魔女の庭から作物を盗んだことがあったそうで、その際に魔法の豆を一緒に盗っていってしまったとのこと。そのせいで、魔女は醜い老婆の姿に変えられてしまい、その代償として生まれてきた赤ん坊の女の子をパン屋の一家から取り上げると、その後一族に二度と子供が出来ないよう呪いをかけたのでした。自分に妹がいたことに、まず驚く夫。魔女は言葉を続けます。
「呪いを解く方法が1つだけある。3日後の真夜中に青い満月が浮かぶ。それまでに森で、白い雌牛・真っ赤なずきん・黄色い髪・金色の靴の4つを集めろ。」
と告げると、消え去ります。突然のことに呆然としながらも、すぐに夫は森に向かって出発するのでした。


 同じ頃、貧しい農家の子供・ジャックは、牛を売るために市場へ向かい、森を通っていきます。赤ずきんは怪しげなオオカミ(ジョニー・デップ)と森で遭遇し、シンデレラは森にある母のお墓の前で泣いていました。そして魔女が取り上げた女の子は、魔女によって森の中の塔に住まわされており、ラプンツェルと名付けられていました。彼らの運命が交錯する時、思いがけない冒険が始まるのでした・・・。


 誰もが知っているおとぎ話のストーリー同士が絶妙に関係し合い、1つのお話が完成していることに、まず驚かされます。最初は“願い”を叶えることに一生懸命だった登場人物達が、願いが叶った後に待っている違和感や喪失感を目の当たりにして悩み、やがて本当の幸せに向かって歩み出していく様子に、深く考えさせられます。反面、その辺りの描写が、小さい子にはやや分かりにくいかも知れません。


 いろんな意味で、人生の機微を知っている大人向けのミュージカルと言えそうです(笑)。
 
【ワンチャン・ポイント】
※ジェームズ・コーデン・・・本作では、物語の軸となるパン屋の夫役。オーディション番組から輩出されたオペラ歌手、ポール・ポッツの半生を描いた「ワンチャンス」で、ポール・ポッツ役としてその美声を披露されていましたが、本作でもその歌声は健在。他にも最近では、「はじまりのうた」で、キーラ・ナイトレイ演じる主人公の親友役として出演されていらっしゃいます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


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