イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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「あなたが普通じゃないから、世界はこんなにも素晴らしい。」


2015年3月14日公開
監督:モーティン・アルダム
出演:ベネディクト・カンバーバッチ
キーラ・ナイトレイ 他


【賛否両論チェック】
賛:孤立し、異端者として生きてきた主人公が、彼らしく戦っていく姿が印象的。「自分らしくあること」を、時代を越えて問いかける作品。、
否:暗号の理屈そのものは結構難解で、やや退屈かも。終わり方にも、賛否両論ありそうなところ。


ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・基本的にはなし


 第二次大戦下、ドイツ軍最強の暗号といわれた“エニグマ”に挑んだ数学者の姿を描く実話です。主演はベネディクト・カンバーバッチ。


 物語の舞台は第二次世界大戦前後のイギリス。1951年の警察の取り調べ室で、主人公のアラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)が刑事に真相を打ち明けるところから始まります。1939年、アランがやってきたのは、とある無線製造所。しかしそれは表向きで、実際は海軍の諜報施設。婦人部隊が様々な無線を傍受しては、諜報員達が暗号の分析・解析をしているところでした。アランはそこで、暗号の分析官として働くべく、面接を受けます。しかし、尊大で自信過剰なアランに対し、上官のデニストンは激怒し、彼を追い出そうとします。しかし次の瞬間、アランが発した
「エニグマ。」
という言葉に、デニストンは反応します。エニグマはドイツ軍最強の暗号で、これまで誰も解読を成功させたことのないものでした。これがきっかけとなり、アランは無事、暗号分析官として働くことになるのでした。


 採用されたのは、アランを含め6人。彼らはその日から暗号に挑むことになりますが、同時にエニグマの脅威をまざまざと見せつけられることになります。エニグマは一見すると無意味な単語の羅列で、しかもその法則は24時間ごとに変わります。そのため、解析をその日中に成功させないと、無意味なものになってしまうのでした。分析官達はリーダーのヒューを中心に、必死に解析に取り組みますが、そんな彼らをよそに、アランは1人“マシン”製作に夢中。その協調性のなさに他の分析官達は呆れますが、しかしこれには理由がありました。人間の力ではエニグマに太刀打ち出来ないと感じていたアランは、解析のためにマシンの導入を考えており、彼は必死に上官にかけ合うと、自らをリーダーにしてもらうことに成功。早速無能と感じた2名の分析官をクビにしてしまうのでした。


 その後、アランはクロスワードを使った広告を出し、解けた希望者を集めて採用試験を実施。合格した2名を新たに採用します。そのうちの1人が、紅一点のジョーン(キーラ・ナイトレイ)でした。ジョーンはアランの才能を理解しながらも、仲間との協調性を彼に示します。そんな彼女に感化され、アランもみんなにリンゴを差し入れるなど、彼らはお互いに少しずつ心を開いていきます。ところがその頃、全く結果を出せないでいる彼らを快く思っていなかったデニストンは、内務省の幹部を引き連れ、彼らをクビにするべくやってきてしまうのでしたが・・・。


 天才であるが故に孤立し、異端児としての人生を歩んできた主人公が、その能力を遺憾なく発揮して世界を救っていくという姿に、「自分らしさ」という普遍的な主張が見え隠れします。その一方で、敵に暗号の解読を悟られないように、わざと敵の作戦を成功させることもあり、結果的に人々の生き死にを彼らが決めていたという事実にも驚かされます。


 テーマそのものは途中からややズレていった感は否めず、終わり方にも賛否が分かれそうなところではありますが、1人の天才の孤高な戦いを、是非劇場でご覧下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※マーク・ストロング・・・本作では、謎めいたMI6の諜報員役。「記憶探偵と鍵のかかった少女」で、主人公の記憶探偵役を務めていらっしゃいます。他にも「グリーン・ランタン」や「ジョン・カーター」「キック・アス」なんかでの悪役としても有名です。最近では、ニコール・キッドマン主演のサスペンス「リピーテッド」にも出演されるそうなので、その切れ長の顔立ちを是非チェックしてみて下さい(笑)。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


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