きっと、星のせいじゃない。 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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限りある命が紡ぎ出す、真実の愛の物語!!


2015年2月20日公開
監督:ジョシュ・ブーン
出演:シャイリーン・ウッドリー
アンセル・エルゴート 他


【賛否両論チェック】
賛:ガンを理由に他人を遠ざけてきた主人公が、愛し愛されることの喜びを知り、成長していく過程が感動を呼ぶ。
否:本の作者とのやり取りは、やや理屈っぽくて難しい。元カノの車に卵をぶつけたり、未成年者の飲酒など、倫理的には若干問題がありそう。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし


 末期ガンの主人公と、骨肉腫の青年との出逢いを描いた感動作です。主演はシャイリーン・ウッドリー。


 主人公・ヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)は、末期の甲状腺ガン。今は落ち着いてはいるものの、酸素ボンベと8種類の薬の服用、そして通院が欠かせない日常生活を送っていました。そんな彼女はある時、両親のために嫌々通っていたガン患者のグループワークで、やたらと自分のことを見てくる青年・ガス(アンセル・エルゴート)と出逢います。ガスは骨肉腫で、1年前に右足を切断していました。集会後、
「どうして私のことを見るの?」
と聞くヘイゼルに、ガスは、
「綺麗だから。」
と答えるのでした。


 その後、ガスの運転で彼の自宅を訪れたヘイゼル。ガスに好きな本を聞かれ、彼女は「大いなる痛み」という末期ガンの少女の本を紹介。ガスが持っていた小説と交換し、お互いに感想を言い合う約束をします。普段は他人を遠ざけてばかりのヘイゼルに、初めて出来た友達とあって、彼女の両親もどこか嬉しそう。ところが数日後、ガスから不満げなLINEが返ってきます。それもそのはず、「大いなる痛み」は物語が完結しておらず、ラストは文章の途中で終わっているのでした。


 しかし、それで終わらないのがガスのスゴいところ。彼は“物語の結末”という疑問を、オランダにいる作者の秘書にメールでぶつけ、ちゃっかり返信をもらうのでした。しかも、秘書経由で受け取った作者からのメールには、
「アムステルダムにいらした際には、是非立ち寄ってくれ。」
との内容が。喜ぶヘイゼルでしたが、彼女の家にはオランダに行くだけの金銭的余裕がありません。唯一の望みは、難病の子供達が1つだけ願いを叶えられるジーニー財団の制度“ウィッシュ”でしたが、あいにくヘイゼルは既にその特権を使ってしまっていました。余命が幾ばくもないヘイゼルは、すっかり意気消沈してしまいますが、そんな彼女の夢を叶えようとひと肌脱いだのは、他ならぬガスでした・・・。


 いつ命を落とすかも知れず、自分の死が他人を傷つけることを恐れて、誰とも親しくならずに生きてきたヘイゼルが、ガスとの出逢いをきっかけに変わっていく姿に、胸を打たれます。誰かを愛することと、誰かに愛されること。ヘイゼルがその喜びに気づいていく様子が、2人の爽やかな雰囲気の中で描かれていきます。個人的には、オランダでアンネ・フランクの旧家を訪れるシーンが印象的です。進むにつれて傾斜がきつくなる階段を、諦めることなく一歩ずつ自分の足で登っていくヘイゼルの姿が、物語と重なって自然と感動を誘います。


 途中、理屈っぽくて難しい例え話なんかも出てきますが、それはあまり気にせず、爽やかな青春ラブストーリーとして是非ご覧下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※余命わずかなカップルを描いた作品・・・本作では、ヘイゼルもガスもガン患者という設定ですが、カップルのどちらかが難病に侵されてしまうという作品は、実話も含め結構ありますね。「余命1ヶ月の花嫁」や「抱きしめたい -真実の物語-」「僕と妻の1778の物語」「私だけのハッピー・エンディング」等々、挙げればキリがありません。今年3月には、難病に侵された物理学者の真実を描いた「博士と彼女のセオリー」が公開されます。是非そちらもチェックしてみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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