はじまりのうた | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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音楽がつないだ奇跡。勇気をくれるミュージック映画!!


2015年2月7日公開
監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ
マーク・ラファロ
ジェームズ・コーデン 他


【賛否両論チェック】
賛:それぞれに傷ついた主人公達が、青空レコーディングを通して新たな一歩を踏み出していく様子に感動。作品を彩る様々な音楽も、聴いていていろんな感情を味わえる。
否:音楽に興味がないと、退屈なまま終わってしまいそう。時間軸も結構行ったり来たりするので、ついていくのが少し大変かも。


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし


 バーで歌っていた主人公が、落ちぶれた音楽プロデューサーと出逢い、変わっていきます。主演はキーラ・ナイトレイ。


 しがないレコード会社のオーナー・ダン(マーク・ラファロ)。かつては大物アーティストを次々と発掘し、仲間のソールと共に会社を創設しましたが、今は泣かず飛ばずで、会社の方はソールが名実共に経営していました。ダンには別居中の妻と娘がおり、その日も彼は娘のバイオレットを学校まで迎えに行くと、その足で会社に寄ります。しかし、意見の食い違いからソールと大喧嘩になってしまい、ダンはとうとう“クビ”を宣告されてしまいます。その日のダンは散々で、バイオレットを連れてバーに行けば、飲み代がなくてマスターに殴られ、バイオレットを送り届けた先で妻と口論になり、地下鉄で飛び込み自殺を考えれば、次の列車は遅延で全然来ないという有り様。やむなく彼は、近くのバーで飲み明かすことにします。


 一方こちらは、映画の挿入歌で一躍有名になったデイブと、その恋人・グレタ(キーラ・ナイトレイ)。以前はグレタも時々作曲のアイディアを提供していましたが、レコード会社に招かれてやってきたニューヨークでは、グレタは完全に“アーティストの彼女”扱い。今まではデイブと“チーム”だと思っていたグレタは、自然とフラストレーションが溜まっていきます。そんなある日、レコーディングで海外に行っていたデイブが、1ヶ月ぶりに帰国。しかし彼は行った先で、レコード会社の女性と浮気をしており、新曲も彼女のことを歌にしていました。それを聴いたグレタは激怒し、家を出てしまいます。行き先に困った彼女は、音楽仲間のスティーブのところへ転がり込みます。そんな彼女をスティーブは、
「1人で残すと、オーブンに顔を突っ込みかねないから。」
と、自身が歌っているバーへと連れて行きます。それは偶然にも、ダンが飲み明かそうとしていたあのバーでした。


 ダンが1人で飲んでいるその頃、舞台ではスティーブが演奏中。するとスティーブは、
「今日は僕の友達が来ているから、歌ってもらいたい。」
と、強引にグレタを歌わせます。嫌々ながらも、渋々新曲を披露するグレタ。それは男に捨てられ、地下鉄で飛び込み自殺をしようとしている女性の気持ちを歌った歌でした。バーの客達にはあまり共感は得られませんでしたが、その歌声を聴いたダンは運命だと直感し、グレタに声をかけます。一見うさんくさいダンのスカウトに、1度は断ったグレタでしたが、諦めきれないダンは、自分の現状を正直に話し、グレタに歌ってほしいと頼み込みます。スティーブの家に帰り、デイブとの昔の映像を観ながら一晩考えたグレタは、ダンの話を受諾。そんな彼女にダンが提案してきたのは、ニューヨークの街中をスタジオに見立てた、奇想天外なレコーディングプランでした・・・。


 最初のグレタとダンの運命的な出逢いの描写が、とってもステキです。それぞれに、
「ああ、ここまで来るのにこんな苦労があったのね・・・」
というところから、まさに偶然かつ劇的な出逢いをする様子が、観ていて感動です。そんな傷を負った彼らが、自分達の音楽を通して少しずつ新しい一歩を踏み出していく姿も、非常に爽やかに描かれていきます。


 また本作では、数々のステキな歌や音楽が聴けるのも魅力の1つ。その分、音楽に全く興味がないと、退屈することこの上なさそうですが。音楽性の違いでケンカしたりなど、我々一般人にはやや理解しがたいところもありますね(笑)。


 何はともあれ、笑って泣けるステキな音楽映画です。是非大切な人とご覧下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※マーク・ラファロ・・・本作では、落ちぶれた元名プロデューサー・ダン役。最近で印象的な役といえば、何といっても「アベンジャーズ」のハルク役でしょうか(笑)。他にも「グランド・イリュージョン」でのFBI捜査官役や、近日公開の実際に起きた殺人事件を描く「フォックスキャッチャー」にも出演されていらっしゃいます。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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