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過去を乗り越える強さ。音楽の持つ本当の力。


2015年1月31日公開
監督:小林聖太郎
出演:松坂桃李・miwa・西田敏行 他


【賛否両論チェック】
賛:最初はいがみ合っていた楽団員たちが、少しずつお互いを認め合えるようになっていく様子が微笑ましい。主人公の真っ直ぐなキャラクターにも共感が持てる。
否:クラシック音楽に興味がないと、退屈すること間違いなし。ラストも、意外とあっさり終わってしまった感が否めない。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・基本的にはなし


 再結成したオーケストラの復活劇を描きます。主演は松坂桃李さん。


 不景気のあおりを受け、半年前に解散した名門オーケストラ「中央交響楽団」。その元メンバー達が、〝天道徹三郎”という謎の指揮者によって再び集められます。しかし、練習場所はまさかの廃工場。そして、優秀な者は既に他のオーケストラに引き抜かれ、食べていくために転職した者も多く、集まってきたのはいわば〝負け組”の者達ばかり。バイオリニストでコンサートマスターの香坂真一(松坂桃李)もその1人。おまけに何故か、フルートには楽団員ではなかったアマチュアの橘あまね(miwa)が呼ばれており、楽団員達は戸惑いを隠せません。


 それでもとにかく練習を始めようと、復活コンサートの演目であるベートーベンの「運命」の演奏を始めますが、久しぶりの練習でみんなの息はバラバラ。すると、工場の片隅で作業をしていた謎の作業員(西田敏行)が突如、
「やめやめ!!」
と演奏に割って入ってきます。あ然とする香坂達でしたが、彼が例の天道だと知り、さらに驚き呆れます。しかし、一見オーケストラとは無縁そうな風貌の天道は、楽団員達のクセや欠点を一瞬で次々と見抜き、酷評します。そしてその日は、「運命」の出だしの練習にほとんどの時間を費やし、終わってしまうのでした。


 天道の型破りで乱暴な言動に、楽団員達は反発。おまけに楽団員同士でも、いがみ合いや罵り合いが絶えず、チームワークは皆無。それでも必死にオーケストラをまとめようと、香坂は奔走します。すると次第に、個人個人のレベルアップは目に見えるようになり、全体としてのまとまりも少しずつ出てくるようになっていきます。果たして、天道とは何者なのか。やがて香坂は、天道と自分の父が、かつて同じオーケストラで活動をしていたことを知るのでした・・・。


 最初はバラバラで、自分のことしか考えていなかった楽団員達が、破天荒な天道との出逢いを通して少しずつ変わっていく様子が、観ていてとても微笑ましいです。そして香坂やあまね・天道達が、それぞれの辛い過去を乗り越え、成長していく姿に、感動を覚えます。コンサートのシーンでの渾身の演奏は、観ている者の胸を打つこと請け合いです。


 クラシックに興味がないと、思わず眠くなってしまうかもしれませんが(笑)、そのくらいステキな音楽が聴ける作品ですので、是非ご覧になってみて下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※嶋田久作さん・・・本作では、自分勝手で口が悪いホルン奏者役。名前を知らない人でも、顔を見れば「あ、知ってる!」となりそうな方。「感染列島」や「武士の家計簿」「カイジ2 人生奪回ゲーム」「劇場版ATARU」「謝罪の王様」「サクラサク」「ふしぎな岬の物語」等々、そうそうたる映画に出演されていらっしゃいます。最近では、「ジョーカー・ゲーム」にも陸軍大佐役で出ていらっしゃいますので、探してみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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