ジャッジ 裁かれる判事 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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空白の20年を埋めるもの。家族の絆の再生物語。


2015年1月17日公開
監督:デイヴィッド・ドブキン
出演:ロバート・ダウニー・Jr.
ロバート・デュヴァル 他


【賛否両論チェック】
賛:長い間いがみ合ってきた父と息子が、少しずつ親子の絆を取り戻していく様子が感動を誘う。
否:終わり方はやや消化不良で、好き嫌いが分かれそう。


ラブシーン・・・あり
グロシーン・・・おう吐や汚物のシーンがあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・基本的にはなし



 悪徳弁護士が、判事である父親の弁護を引き受け、葛藤するサスペンス。主演はロバート・ダウニー・Jr.です。


 主人公のハンクことヘンリー・パーマー(ロバート・ダウニー・Jr.)は、大金を稼ぐやり手の弁護士。正義よりも裁判に勝つことを信条とし、金持ちの依頼ばかり受けるような、悪徳な弁護士でした。仕事は順調でしたが、私生活は上手くいっておらず、妻のリサとは離婚調停中で、一人娘の親権を巡り争っていました。そんな彼の下に、母親が亡くなったという知らせが入り、ヘンリーは生まれ故郷のインディアナへと向かいます。


 実に20年振りの帰郷となったヘンリーは、2人の息子を持つ兄のグレンや、知的障害を持つカメラ好きの弟・デール、そして元カノで今はレストランを経営するサムらと旧交を暖めますが、実の父・ジョセフとは、何故かお互いに距離を置きます。それもそのはず、ジョセフは地元の判事として活躍しており、その人情味溢れる裁判は人々から厚い支持を得ていたからです。家庭を省みることなく、正義を信条として仕事に打ち込んできたジョセフに対し、良い感情を抱いていなかったヘンリーは、頑固な父と何かにつけて口論になってしまいます。


葬儀が終わった翌朝、ヘンリーはガレージに停まっていたジョセフの車のバンパーが、何かにぶつかったように凹んでいるのを発見します。しかし、それが原因でまた口論になってしまい、怒ったヘンリーは足早に空港へ向かうのでした。すると途中で、グレンら電話がかかってくると、
「親父がひき逃げで逮捕された。」
と告げられます。しかも被害者は、かつてジョセフが裁いた男・マークだとのこと。マークは恋人への暴行で逮捕されましたが、ジョセフが恩情を与えて軽い刑に処したため、出所後にその恋人を殺害し、再度服役していた男でした。仕方なく引き返し、警察署に顔を出したヘンリーは、得意の弁論術でジョセフを助けようとしますが、反発するジョセフはヘンリーの助言をことごとく無視。ついには殺人罪で起訴されてしまいます。憎まれ口を叩きながらも、なんとか父を助けたいヘンリーは、自ら弁護を買って出ることにするのでしたが・・・。


 かたや超敏腕の弁護士の息子。かたや大ベテランの判事である父。この2人の口論は、とても見応えがあります(笑)。父の逮捕という状況にあってもなお、始めはお互いの考えをぶつけ合い、いがみ合っていた2人が、次第に絆を取り戻していく様子に、思わず感動してしまいます。病気が進行し、自宅で粗相をしてしまった父を、何も言わずにバスタブに連れていって洗ってあげるシーンなんかは、とても微笑ましくて心が温かくなります。そして、こうした父との関係に影響されるかのように、主人公が自分の娘との絆も取り戻していくのも、またステキです。


 謎解きという様子はそれほどありませんが、サスペンスとしてよりも人間ドラマとして楽しみたい作品です。


【ワンチャン・ポイント】
※ヴェラ・ファーミガ・・・本作では、主人公の元カノ・サム役でご出演。キレイな女優さんですが、最近では戦慄の実話を描いたホラー「死霊館」で主演を務めていらっしゃいます。他にも「デンジャラス・ラン」や「フェイク・クライム」「ミッション:8ミニッツ」なんかにも出演されています。ちなみに、「記憶探偵と鍵のかかった少女」のヒロイン役だったタイッサ・ファーミガは、彼女の妹さんだそうですよ。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D


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