神様はバリにいる | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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「苦しい時こそ笑うこと。」元気をくれる爆笑コメディ。


2015年1月17日公開
監督:李闘士男
出演:堤真一・尾野真千子・玉木宏 他


【賛否両論チェック】
賛:どんなハプニングも、明るくユーモアたっぷりに笑い飛ばすアニキが痛快。それでいて、その人柄やバリの人々の温かさに、思わずホロッとさせられる。
否:関西弁のシーンが、結構聞き取りにくい部分が多い。


ラブシーン・・・下ネタあり
グロシーン・・・オナラのシーンあり(笑)
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・なし


 全てを失った女性が、バリ島で胡散臭い“アニキ”と出逢い、変わっていく姿を描いた実話です。


 物語の舞台は、インドネシア・バリ。その岸壁に佇む女性・照川祥子(尾野真千子)。彼女は日本で事業に失敗し、借金を抱え、死に場所を求めてはるばるバリまでやってきたのでした。ところが、いざ飛び降りようと覚悟を決めているところに、バイクに乗った青年・リュウ(玉木宏)がやってくると、
「悪いんだけど、ここで死なれると評判が悪くなるから、他でやってくれる?」
と言われてしまいます。渋々移動しようとした祥子でしたが、岸壁の高さに、思わず失神してしまうのでした。


 祥子が気がつくと、そこは賑やかなゲストハウスの一角。どうやらリュウが運んでくれたようでしたが、そこへ現れたのは怪しげなヤクザ風の男・通称“アニキ”。コテコテの関西弁に寒いギャグを飛ばすアニキに、思わずドン引きの祥子でしたが、どうやらリュウはアニキを慕っている様子。勧められるがままにテーブルについた祥子は、
「俺に言いたいことがあるなら、20文字以内で言え。」
というアニキのムチャブリに、
「自殺の名所知りませんか!?」
と答え、
「自分、面白いな!!」
と気に入られます。そしてこれも勧められるがままに、高いワインをしこたま空けていくのでした。


 次に祥子が気がつくと、既に翌朝で、彼女はベッドに登ってきていたニワトリ達と共に目覚めます。高いワインを飲んでしまった手前、渋々アニキについていった祥子は、彼がバリで財をなした大富豪であることを知り、驚きます。アニキは、祥子の800万円の借金を、
「安っ!?そんなんで死ぬの、もったいないわぁ・・・」
と笑い飛ばします、そんな彼に、祥子はなんとか成功の秘訣を伝授してもらおうとしますが、
「人生はドラゴンクエストや。いろんな経験値の集積や。」
「日本人は皆ペンギンや。何でも丸呑み、右へならえや。」
などと破天荒な言動を繰り返し、祥子は翻弄されます。そしてその頃日本からは、謎の男・杉田(ナオト・インティライミ)が祥子を探して、バリに向かっているのでした・・・。


 底抜けの明るさを持つアニキのギャグに、抱腹絶倒の連続です。それでいて、ちゃんとバリの人々の幸せを考え、そのために行動する強さも併せ持つ姿に、感動させられます。そしてそんな彼の想いが連鎖して、巡り巡って返ってくる様子に、思わずホロッとさせられてしまいます。誰にでも“感謝”を忘れない、アニキやバリの人々の人間性が、笑いというオブラートに包まれて、観る人の心を温かく癒してくれます。
「苦しい時こそ笑え。」
というアニキの教えも、とても心に響きます。


 笑って泣ける爆笑小トリップエンターテイメントです。ちょっと元気が欲しい時、是非オススメの作品です。


【ワンチャン・ポイント】
※李闘士男監督・・・本作の監督さん。手がけられた作品の中で、有名なのは松山ケンイチさん主演の「デトロイト・メタル・シティ」ですが、他にも「体脂肪計タニタの社員食堂」や「幕末高校生」など、コミカルでハートフルな作風が多いですね。ちなみに本作にも出演されている玉木宏さんは、「幕末高校生」では勝海舟の役をなさっています。是非そちらもご覧になってみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>


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