アゲイン 28年目の甲子園 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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本当に大切な物が見えてくる。野球が繋いだ親子の絆。


2015年1月17日公開
監督:大森寿美男
出演:中井貴一・波瑠・柳葉敏郎 他


【賛否両論チェック】
賛:家族とすれ違っていた父親達が、野球を通して絆を取り戻していく様がステキ。
否:ラストは割とあっさり終わってしまった感が否めない。昭和テイストの熱い雰囲気も、好みは分かれそうかも。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・なし


 元高校球児が再び甲子園を目指す、〝マスターズ甲子園”。それを目指すことになった父親達の姿を描きます。


 主人公は新聞社の総務部に勤める坂町晴彦(中井貴一)。かつて川越学院高校の野球部でキャプテンを務めていた彼も、今やバツイチ。元妻とは早くに離婚し、実の娘・沙奈美(門脇麦)とはいまだにギクシャクしたままでいました。そんな彼の下に、“マスターズ甲子園”の事務局の手伝いをしている大学生・戸沢美枝(波瑠)が訪ねてきます。ゼミで事務局を手伝っているという美枝は、坂町にマスターズ甲子園への出場を依頼。初めは固辞し、美枝を追い返そうとした坂町でしたが、美枝の
「私は松川典夫の娘です!!」
という一言を聞き、思い直します。


 実は松川は坂町の同学年で、野球部で共に汗を流した仲間でした。ところが、高校3年の県大会決勝戦の前夜に障害事件を起こし、そのまま学校を退学。そのせいで坂町達は、決勝戦に出られることもなく野球部を引退せざるを得なかったため、松川のことは忘れたくても忘れられない存在でした。その一件もあり、頑なに出場を断る坂町でしたが、他のOB達は俄然やる気で、トントン拍子に話が進みます。


 そんな中、美枝のたっての希望で、坂町は美枝を連れて、当時のエース・高橋直之(柳葉敏郎)の下を訪れます。美枝は高橋にも出場を打診しますが、高橋もこれを拒否。
「(松川典夫のことを)許せるわけがないだろう!!」
と声を荒げます。やむを得ず帰ろうとする2人でしたが、帰り道でショックのあまり泣き出してしまう美枝の姿を、沙奈美に重ね合わせてしまった坂町は、すぐに引き返します。そして、坂町と高橋は掴み合いのケンカになってしまうのでした。そんな高橋にも、実は求職中で家族に負担をかけているという負い目がありました。ある夜、些細なことで娘とケンカになった高橋は、娘とキャッチボールをしながら、その想いを直球でぶつけられます。それで決心がついた高橋は、坂町も出ることを条件に、マスターズ甲子園への出場を決めます。一方、自身の父親の事件を知らなかった美枝は、1人でその罪悪感を背負い込もうとしますが、そんな彼女に温かく寄り添ってくれたのは、他ならぬ坂町なのでした・・・。


 野球モノではありますが、テーマは「家族の絆」。不器用で上手く想いを伝えられずに、長い間すれ違ってきてしまったそれぞれの家族が、“父親がもう1度甲子園を目指す”という出来事を通して、改めてお互いを認め合えるようになっていく過程が、とても感動的です。物語の雰囲気は、どちらかというと今よりは昭和テイストな、真っ直ぐで熱くて純粋な作品に仕上がっています。


 スポーツに打ち込んだ経験のある人なら、誰でも共感出来る内容です。是非昔を思い出しながらご覧下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※工藤阿須加さん・・・本作では、中井貴一さんの高校時代を演じていらっしゃいます。あの工藤公康さんの息子さんで、最近は様々なドラマや映画にご出演。「1/11 じゅういちぶんのいち」では、主人公に共感してサッカー部に入るクラスメート役で、「百瀬、こっちを向いて。」では、主人公に偽装恋愛を押しつける嫌な先輩役を、そして「近キョリ恋愛」でも、主人公のクラスメート役で出ていらっしゃいます。いずれにしても、〝爽やかなスポーツマン”という印象がありますね。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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