海月姫 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

世界は誰にだって変えられる。観る人に勇気をくれるオタクムービー!!


2014年12月27日公開
監督:川村泰祐
出演:能年玲奈・菅田将暉・池脇千鶴 他


【賛否両論チェック】
賛:絶妙なネタや間が笑いを誘う。主人公達の成長や、切ない恋模様など、感情移入出来る要素も満載。豪華なキャストも魅力。
否:展開はかなり強引でご都合主義。“童貞”や“処女”など、貞節を揶揄する表現もあるので、その辺りの好き嫌いは分かれそう。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし


 男子禁制のアパートで暮らす腐女子達が巻き起こす、ドタバタコメディです。主演は能年玲奈さん。


 主人公は、男子禁制のアパートで暮らす月海(能年玲奈)。生粋のクラゲオタクの彼女は、ろくに男性と話すこともなく二十歳を迎え、渋谷を歩けばキラキラ女子に圧倒され、あえなく逃げ帰る始末でした。そんな彼女が住む「天水館」には、三國志オタクのまやや(太田莉菜)や鉄道オタクのばんばさん(池脇千鶴)、和物オタクの千絵子(馬場園梓)に“枯れ専(オジサンオタク)”のジジ様(篠原ともえ)、そして1度も姿を見せたことのないアパートの主&人気BL作家の目白先生と、個性溢れる面々が暮らしていました。


 ある夜、いつものように近所のペットショップの店先で水槽を眺めていた月海は、“クララ”と名付けていたお気に入りのタコクラゲが、ミズクラゲと一緒に入れられていることに気がつき、慌てます。それもそのはず、ミズクラゲと同じ水槽にされたタコクラゲは、エサを取られて死んでしまうからです。しかし、コミュ障の月海は、店番をしている今風の若者を前に、なかなかクラゲの危機を伝えることが出来ません。なんとか意を決して店内に乗り込みますが、興奮してまくし立てる月海に、店員は呆然。とうとう追い出されてしまいます。と、そこへ突然、謎の美少女が割って入ってきます。彼女は月海から事情を聞くと、
「どうせそのままだと死んじゃうなら、そのクラゲちょうだいよ。」
と店員に提案。かくしてクララは無事、月海の部屋に引き取られます。


 ところが翌朝、部屋に泊まった美少女の姿を見た月海は絶叫。なんと美少女の正体は、女装が趣味の少年・蔵之介(菅田将暉)でした。慌てふためく月海をよそに、蔵之介は部屋を見回し、月海が書いたクラゲのイラストを誉めます。その後も男であることを隠しながら、頻繁に天水館に出入りするようになった蔵之介。彼の兄・修(長谷川博己)とも知り合った月海は、2人が時の首相・鯉渕(平泉成)の息子だと知り、驚きます。奇しくも鯉渕は、天水地区の再開発の推進派で、強引な開発を進める稲荷(片瀬那奈)達によって、天水館は取り壊しの危機を迎えてしまうのでした・・・。


 演者の皆さんのかけ合いが絶妙で、思わず笑ってしまうこと請け合いです。そんな中でも、始めは引きこもりのニート状態だった天水館の面々が、自分達の居場所を守るために奮闘し、少しずつ変わっていく様子が、妙に感動も誘います。


 ただ展開はかなり強引で、腐女子のキャパを越えた時に起こる“石化”という現象など、CGによる演出なんかも結構ありますので、好き嫌いはありそうです。


 蔵之介が月海に告げる、
「本当に大切なものは、ある日突然なくなる。だから絶対になくしちゃいけないんだ。」
という一見矛盾するようなセリフに、全てが込められているような気がします。変化球ですが、ステキなヒューマンコメディに仕上がっています。


【ワンチャン・ポイント】
※川村泰祐監督・・・本作の監督さん。本作のようなコメディタッチの作風が多い方で、剛力彩芽さん主演の「L♥DK」や、綾瀬はるかさん主演の「ひみつのアッコちゃん」、そして香取慎吾さん主演の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」などが代表作です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>


本サイトはこちら→ http://movienavi.net/