クロッシング・ウォー 決断の瞬間 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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救いのない世界観。現実を直視する作品。


2014年11月29日公開
監督:フェオ・アラダグ
出演:ロナルト・ツェアフェルト
ムスフィン・アハマディ 他


【賛否両論チェック】
賛:駐留軍と自警団との間の人間関係が少しずつ変化していく様が、克明に描かれている。命を賭けて使命を全うしようとするタリクの姿も、胸を打つ。
否:映画として盛り上がることはない展開なので、興味がないと退屈かも。終わり方も賛否両論必至。


ラブシーン・・・なし

グロシーン・・・殺害シーンあり

アクションシーン・・・銃撃戦のシーンあり

怖シーン・・・急に攻撃されるシーンなどがあり


 アフガニスタンに駐留するドイツ兵の姿を通して、戦争が生み出す悲劇を描きます。


 主人公のジェスパー・ルービンは、ドイツ軍の大尉。彼は、アフガニスタンの反タリバンの村に駐留し、村人の警護に当たる任務に就きます。早速通訳を要請し、やってきた青年・タリクと共に、部下を率いて現地に赴きます。


 一見穏やかな村・ザキエフ。自警団をまとめる長・ハルーンとも接触に成功し、任務は順調に進むかと思われました。しかし、唯一の家族である妹・ナラを街に残してきたタリクは、タリバン派の隣人の報復を心配し、村を抜け出して家に帰ってしまいます。翌朝タリクは無事に戻ってきますが、彼のいない間、ジェスパー達は言葉が通じずに四苦八苦。村人達との溝はなかなか埋まりません。おまけに、村人同士のケンカを勝手に仲裁したジェスパーは、ハルーンから
「価値観を押し付けるな。」
と言われてしまいます。


 そんなある日、ジェスパー達はタリバン勢力の襲撃を受けます。ハルーン達の加勢もあり、その場はなんとか敵を退けます。ところがその夜、今度は別の村が襲撃を受け、死者が出たとのこと。死者を24時間以内に埋葬する習慣のため、村に向かうというハルーン達。昼間の借りもあるため、なんとか自分達も助けに行きたいジェスパー達でしたが、上層部がこれを許可せず、結局加勢することが出来ません。ハルーンは、
「臆病者は置いていけ!!」
と怒ると、部下を連れて村へと向かいます。明け方ハルーン達が帰ってくると、ジェスパー達が敬礼で出迎えます。何も出来ないジェスパー達の精一杯の敬意が伝わったのが、その日を境にドイツ兵と村人との間に、少しずつ友情が芽生え始めます。そんな中、隣人に暴行を受けながらも通訳の仕事を続けるタリクと、その妹ナラに、タリバン派の魔の手が忍び寄りつつあるのでした・・・。


 なかなか知ることが少ないアフガニスタン駐留軍の実態を、赤裸々に描いています。彼らが現地の人間と接触することで起きる微妙な人間関係も、実に見事に映し出されています。ただ、その分ストーリーも淡々と進むので、〝映画”として観るには抵抗があるかもしれません。


 悪戯に希望を見せることのない、社会派の作品です。国際紛争に関心のある方は、必見の映画です。


【ワンチャン・ポイント】

※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D


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