ショート・ターム | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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重いテーマを爽やかに語る。傷ついた心を癒すもの。

2014年11月15日公開
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
出演:ブリー・ラーソン
ジョン・ギャラガー・ジュニア 他

【賛否両論チェック】
賛:自身も傷ついた過去を背負いながらも、少年少女達の人生と真正面から向き合い続ける主人公に感動。一緒に悩みながら成長していく様子が、重いテーマの中でも微笑ましく感じられる。
否:自傷行為や児童虐待といった、家庭内の凄惨な現実が赤裸々に語られるので、軽い気持ちでは観にくい作品。特に何かが劇的に変わるストーリーでもないので、消化不良感も否めない。

ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・汚物のシーンなどがあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし


 児童短期養護施設を舞台に、1人の女性職員と少年少女達との心の交流を描きます。


 物語の舞台は、家庭にいることが出来なくなった子供を一時的に預かる養護施設「ショート・ターム 12」。女性職員・グレイスは、同僚の職員達と共に、温かく誠実に子供達と接し続けていました。そこへある日、新しい職員・ネイトがやってきます。早速全員の前で自己紹介をしますが、〝恵まれない子供達”という発言に、卒業間近の少年・マーカスが敏感に反応。雰囲気は険悪になってしまいます。一方、子供達の側にも新しい顔がやってきます。施設長の友人の娘だという少女・ジェイデンは、誰にも心を開かず、1人で音楽を聴きながら絵を描いてばかりいました。そんな彼女にも、グレイス達は温かく接し続けます。


 グレイスの恋人は、職場の同僚でもあるメイソン。ある日の仕事帰り、メイソンには内緒で産婦人科の検診を受けたグレイスは、メイソンとの間に子供が出来ていることを告げられます。ところが、どこか暗い表情のグレイスは、中絶をするための予約を入れてしまうのでした。


 マーカスやジェイデンに限らず、施設で暮らす子供達は、虐待に遭っていたり自傷行為をする傾向にあったりと、手のかかる者ばかり。それでも彼らのために、心のケアをつづけるグレイス。そんな彼女自身にも、他人には決して言えない、深い心の傷を抱えているのでした・・・。


 自身も辛い過去があるからこそ、傷ついている子供達の痛みが分かる。そんな主人公の寄り添う姿に、感動する方も多いはず。決して綺麗事だけではない、残酷な虐待や非行の現実をまざまざと見せつけられる作風なので、簡単に観られる映画ではありませんが、どこか心温まる作品に仕上がっています。


 傷ついている時に優しい気持ちになれる、そんな1本です。


【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D

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