蜩ノ記 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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「義を見てせざるは、勇なきなり。」


2014年10月4日公開
監督:小泉堯史 出演:役所広司・岡田准一・堀北真希 他


【賛否両論チェック】
賛:〝武士”が持つ「忠義を尽くす心」や「仁義のために命を賭ける覚悟」がひしひしと伝わる、重厚な作品。謎解きの要素もある。
否:古語や漢文が結構出てくるので、意味を知らないと充分に楽しめないかも。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・殺害シーンあり
アクションシーン・・・殺陣のシーンがあり
怖シーン・・・なし


 直木賞受賞作の映画化、時代劇です。主演は役所広司さん。
 物語の舞台は、山あいのとある小藩・羽根藩。城内で書状をしたためていた檀野庄三郎(岡田准一)は、折からの風で隣りの水上信吾(青木崇高)に墨を飛ばしてしまい、それが元で斬り合いになってしまいます。後日、庄三郎は家老・中根兵右衛門に呼び出されます。そこで告げられたのは、
「切腹を免除する代わりに、ある男の監視をしろ。」
との命でした。その男の名は、戸田秋谷(役所広司)。秋谷はかつて郡奉行でしたが、7年前に先代の藩主の側室・お由の方(寺島しのぶ)と不義密通を働いた上、家臣を数名斬り殺した罪に問われていました。本来であれば即切腹だったところが、ちょうど秋谷は藩の歴史書「家譜」を作成中であったため、それが完成するであろう10年後の切腹を命じられていたのでした。兵右衛門は庄三郎に、秋谷が逃げ延びたりしないよう、切腹の日までの監視を命じられます。
 こうして、秋谷の下で「家譜」編纂の手伝いをすることになった庄三郎。もちろん、庄三郎が監視役であることは、秋谷も先刻承知。ところが庄三郎は、秋谷の息子・郁太郎が立ち聞きしているとも知らず、3年後の切腹のことを口走ってしまいます。事情を知らなかった郁太郎は取り乱し、家を飛び出します。慌てて追いかけた庄三郎は、郁太郎と本音で衝突。そこは郁太郎も武士の子であるため、やがて子供ながらに覚悟を決めます。始めのうちこそ、秋谷の家族と距離感があった庄三郎でしたが、その実直な人柄はすぐに受け入れられ、秋谷の妻・織江(原田美枝子)や娘・薫(堀北真希)とも打ち解けていきます。山奥で幽閉されている身の戸田家の周りは、武士ではなく百姓の家ばかりで、秋谷も当然彼らと一緒になって生活をしていました。そんな中で、話題は高すぎる年貢や、農作物の育ち具合に及びます。実は戸田家の周囲では、一揆を起こそうとする気運が高まっており、秋谷は精一杯彼らの話に耳を傾けていました。
 果たして、誠実さを絵に描いたような秋谷が、本当に不義密通なんかを起こしたのか。疑問に感じた庄三郎は、かつてを知る者達から情報収集を開始。そこから浮かび上がってきたのは、かつてお由の方のため自ら罪を背負った秋谷の、愚直ともいえるひたむきな覚悟でした。
 そうした秋谷の変わらない姿に、次第に心を動かされていった庄三郎は、兵右衛門への報告も、
「何もございません。」
で済ませようとします。
 しかし、そうは問屋がおろしません。不穏な動きを聞きつけた兵右衛門は、しつこく探りを入れてきます。また、兵右衛門の息のかかった商人の手の者も、百姓達に圧力をかけてきます。そうこうしているうちに、庄三郎が監視を命じられてから、2年が過ぎようとしていました・・・。
 かつて「武士」と呼ばれた人々の、誠実さや忠義を貫く心、命を賭けて誓いを果たす姿なんかが、物語に重みを与えています。命が助かる道が残されているにも関わらず、敢えて自らの信じた道を進んでいく主人公に、感動すること必至です。
 難しい文章や単語も結構出てきますので、ある程度知識がないと、若干厳しいかも知れません。それでも、日本人として忘れがちな「礼節」を思い出させてくれる、ステキな作品です。ラブシーン・グロシーンもほとんどありませんので、是非大切な人とご覧になってみて下さい。


【ワンチャン・ポイント】
※青木崇高さん・・・本作では、岡田准一さん演じる庄三郎の友人・信吾役。最近では、「るろうに剣心」の左之助役でもお馴染みです。元々は悪役が似合う方で、「渇き。」なんかでも冷酷なヤクザ役を熱演されています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


本サイトはこちら→ http://movienavi.net/  


【追記】
縁あって応援することになりました♪


ミス阪大コンテスト2014ファイナリスト
NO.5
有澤由真さん


是非投票よろしくです★
http://misscolle.com/missosaka2014/vote