柘榴坂の仇討 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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“生きること”をストレートに問いかける、異色の“仇討ち”。


2014年9月20日公開
監督:若松節朗 出演:中井貴一・阿部寛・広末涼子 他


【賛否両論チェック】
賛:仇討ちというテーマを通して“生きること”を問いかける、異色ともいえる時代劇。ラストの30分近くに渡る中井貴一さんと阿部寛さんの掛け合いは、見応え充分。
否:展開そのものは至って単純かつ単調なので、眠くなるかも。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・暗殺シーンあり
アクションシーン・・・殺陣があり
怖シーン・・・なし


 中井貴一さん主演の時代劇です。
 幕末、主人公の彦根藩士・志村金吾(中井貴一)は、その剣の腕前を買われ、大老・井伊直弼(中村吉右衛門)の警護役に推挙されていました。政敵からは“赤鬼”と恐れられていた直弼でしたが、金吾の知る役宅での直弼は、短歌を愛する心優しき人物でした。時に安政7年3月3日の雪の日。安政の大獄で反対派を粛清してきた直弼には、命を狙う者も多く、その日も「襲撃の企てがある」という密告が届いていました。しかし、直弼は「警護の数を増やしては?」という進言を断ります。彼いわく、
「人間の命は天命。死ぬべき時がくれば死ぬ。それまでは懸命に生きるだけだ。」
とのこと。かくして、直弼の一行は通常の警備のまま、登城することになります。あいにくの雪のため、見栄えを気にした家老は、蓑合羽と柄袋の着用を指示。金吾は嫌な予感に襲われますが、このことが文字通り命取りになるとは、まだ知るよしもありませんでした。
 道中、一行の前に、直訴を求める男が現れます。直弼は駕籠の中から、
「命を賭けた訴えだから、無下には扱うな。」
と指示。しかし次の瞬間、訴状を受け取ろうとした金吾に、男は突然斬りかかると、家康公の槍を奪って逃走します。金吾がそれを追いかけていくと、それが合図だったかのように、17人の刺客達が一斉に襲いかかってきます。柄袋が仇となり、数で勝るはずの一行は、次々に斬り殺されてしまいます。金吾の方は槍を取り返しますが、男は逃走。行列に戻った金吾が目にしたのは、討ち取られた直弼の駕籠でした。
 事件を受け、金吾の両親は自害。金吾も切腹を嘆願しますが、家老には聞き入れられず、
「なんとしてでも仇の首を挙げてこい!!」
との命を受けます。その日から13年、金吾はひたすら実行犯を探し続けていました。一方、暗殺時に先陣を切って斬りかかった男・佐橋十兵衛(阿部寛)は、名前を直吉と変え、人力車の人足として、ひっそりと隠れ暮らしていました。やがて2人の運命は、思いもよらぬところで交錯するのでしたが・・・。
 ストーリーそのものは単純明快で、展開も結構単調なので、興味がないと眠くなること請け合いです(笑)。そんな中でも、仇討ちモノの時代劇にしては珍しく、〝生きること”ということを全面に訴えかけています。時代の流れに取り残され、ただひたすら仇を探すことでしか生きられない主人公と、死ぬに死に切れず、1人きりで息を殺して生きるしかなかった暗殺犯。一見正反対な2人の生き様の、それぞれに胸を打つ人間模様がひしひしと伝わってきます。そして、ラストのお2人のやり取りは、鬼気迫る中にも奥深さがあり、必見です。
 作品の雰囲気に違わない、重厚な作品です。


【ワンチャン・ポイント】
※柘榴坂・・・東京は品川駅前にある長い登り坂。私事ですが、明治学院大学の出身なので、在学中は何百回と通った道でした(笑)。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


本サイトはこちら→ http://movienavi.net/


【追記】
縁あって応援することになりました♪


ミス共立女子2014ファイナリスト
NO.4
青木麗さん


是非投票よろしくです★

http://misscolle.com/misskyoritsu2014/vote