複製された男 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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消化不良感は満載。想像力が試される世界観。


2014年7月18日公開
監督:デニ・ヴィルヌーヴ 出演:ジェイク・ギレンホール メラニー・ロラン 他


【賛否両論チェック】
賛:「瓜二つの外見」という事件から起きうるべくして起こる悲劇を、赤裸々に描いている。変に全てを語らないのも粋な計らい。
否:「なぜ?」という疑問は最後まで解決されず。途中の不可解な幻覚や、登場人物達の行動など、共感出来ないと非常に退屈な内容。


ラブシーン・・・結構あり
グロシーン・・・幻覚のクモは少しグロい
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・音楽や雰囲気は少し怖いかも


 「ある日、自分にそっくりな人間に出逢ったら・・・?」
そんな問いを描いた作品です。
 主人公のアダム・ベルは、しがない大学の講師。毎日同じような講義を繰り返し、夜は恋人との逢瀬を楽しむ、平凡な男でした。そんなある日、彼は同僚から1本の映画を薦められ、DVDを借りて自宅で鑑賞します。しかし、観終わったアダムはふと、あることに気がつき、もう1度DVDを見返します。すると、途中の端役で出てきたホテルのボーイ役の男が、自分とそっくりだったことに驚きます。
 翌日から、アダムは早速役者の正体を調べます。エンドクレジットの名前を基に調べると、「ダニエル・サンクレア」という俳優に行き着きます。事務所のホームページを観てみると、確かに自分とよく似ています。事務所の住所を訪ねたアダムは、警備員にダニエルだと勘違いされ、彼宛の手紙を渡されます。渡された手紙から住所をたどったアダムは、自分そっくりな男の本名が「アンソニー・クレア」であることや、結婚して身重な妻がいることを突き止めます。
 一方、アダムが電話で探りを入れてきたことがきっかけとなり、アンソニーもまた、自分とそっくりな人間がいることを知って、がく然とします。やがて対面を果たした2人は、お互いの容姿や声はもちろん、体の傷まで同じであることに驚かされます。そんな中、アダムを探っていたアンソニーが、彼の恋人に横恋慕してしまったことから、そっくりな2人の関係は、少しずつ壊れ始めていくのでしたが・・・。
 設定はかなり斬新で、そっくりな人間に出逢ってしまった2人の苦悩が、ストレートに描かれていきます。半面、複製された経緯や方法など、肝心なことは何も語られません。あくまでも出逢ったその先の過程のストーリーです。なので、
「疑問点の残る映画はイヤ!!」
っていう人には、完全に不向きです。あくまでも、足りないところは観る側の想像力に委ねられています。
 途中の不可解なクモの幻覚や、必然性に疑問の残るラブシーン、アンソニーの強引な欲求などに好みは分かれそうですが、一癖も二癖もある変化球映画です。気になった方は、ご覧になってみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>D


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