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「命を産んだ者の責任」、爽やかに問うロードムービー。


2014年7月12日公開
監督:宮岡太郎 出演:遠藤憲一・松井玲奈・柿澤勇人 他


【賛否両論チェック】
賛:「命」という重いテーマを爽やかに描く。設定の割に飽きさせない展開が秀逸。
否:コメディタッチだったのに急にシリアスになったりと、若干雰囲気がどっちつかずの印象。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・殺害シーンあり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・借金取りは少しだけ怖いかも


 偏屈な会社会長と、お金が必要なキャバ嬢との旅路を描く、ロードムービーです。主演は遠藤憲一さんと、SKE48の松井玲奈さんです。
 とある田舎町。食品会社の会長・篠崎(遠藤憲一)は、頑固でわがままで有名でした。秘書もお手伝いも、気に入らないとすぐクビにしてしまい、家族とも疎遠。そのため彼は、足が悪いにも関わらず、いつも1人でした。ある夜、彼が手にしていたのは、「助けて」と書かれた意味深な手紙でした。一方同じ頃、場末のキャバクラの控え室で、会話に入らず1人ポテトをほおばる沙織(松井玲奈)。彼女もまた、家族とは疎遠で1人で生きていました。しかも彼女には多額の借金があり、借金取り(柿澤勇人)にしつこく付きまとわれる日々でした。
 翌日、沙織の姿はとある公園にありました。お金に困った彼女は、スリを計画。ベンチで眠りこけていた老婆の財布をスリましたが、中身は少なく、やむなくもう1度公園に戻ってきます。するとそこには、同じように眠りこけている篠崎の姿が。しめたとばかりに犯行に及ぼうとする沙織でしたが、腕を掴まれてしまいます。実はこれは、先ほどの犯行を目撃していた、篠崎による罠でした。開き直る沙織に対し、篠崎は思いもよらぬ提案をします。
「お前の100時間を、100万円で買ってやる。」
というもの。一瞬ヤバい想像をする沙織でしたが、篠崎にそんな気はさらさらなく、
「東京にいる娘にプレゼントを届けに行くんだが、俺は足が悪い。お前にカバン持ちをしてほしい。」
ということでした。すぐにでもお金がほしかった沙織は、これを承諾。レンタカーを手配し、2人の奇妙な旅が始まります。
 ところがこの2人、相性は最悪。篠崎は沙織を「泥棒女」呼ばわりし、沙織は篠崎に「ガキみたい」と吐き捨てるなど、常にケンカしてばかり。雰囲気は険悪なまま、2人は篠崎がかつて下宿をしていた旅館に泊まります。そこでも2人のケンカは止まりません。
「親の顔が見てみたいよ。」
と怒る篠崎に対し、沙織は、
「残念だけど、もう死んでる。・・・私が殺した。」
と告げ、出ていきます。実は彼女は、かつて身勝手な母親を刺し、特別少年院に入っていたのでした。警察から連絡を受け、身元預かりに向かう篠崎。しかしそこで、刑事の横柄な態度に対して誰よりも怒ったのは、他ならぬ篠崎でした。この頃から2人の間には、少しずつ奇妙な友情が芽生えるようになっていきます。果たして篠崎の言う〝プレゼント”とは何なのか。そして2人は、本当に無事に東京までたどり着けるのか。借金取りの追手も迫る中、2人の旅は佳境を迎えるのでした・・・。
 テーマは、「命を産んだ者の責任」。爽やかなストーリーの中にも、そうした問いかけが随所に表れています。タイトルの「gift」という言葉の意味も、とっても味があってイイですね(笑)。それだけではなく、最初はいがみ合っている2人が、苦難を共にするうちに、少しずつ互いの境遇や想いを受け入れていく様子も感動的です。
 クライマックスのシーンはやや好みが分かれそうな気もしますが、心揺さぶるストーリーであることは間違いありません。笑って泣ける爽やかロードムービーです。是非劇場でご覧になってみて下さい。
 ちなみに、途中で出てくる公園は、「クロユリ団地」や「みなさん、さようなら。」なんかで出てくるのと、同じ団地の公園です(笑)。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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