ディス/コネクト | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ネットの問題てんこ盛り。現代を生きる人々の群像劇。


2014年5月24日公開
監督:ヘンリー=アレックス・ルビン 出演:ジェイソン・ベイトマン ポーラ・パットン アンドレア・ライズブロー 他


【賛否両論チェック】
賛:ネット社会の怖さを、改めて痛感させられる。一見接点のない登場人物達が、意外な所で綺麗につながっていく様子も見事。
否:過激なラブシーンは結構多め。登場人物も多いので、気をつけないと覚えられなくなりそう。


ラブシーン・・・かなり多い
グロシーン・・・少しだけあり
アクションシーン・・・少しだけあり
怖シーン・・・基本的にはなし


 インターネット社会がもたらす弊害を通して、家族や他人とのつながりを改めて描いた群像劇です。
 地方テレビ局のレポーター・ニーナは、ネットのわいせつな映像チャットでお金を稼ぐ少年少女達を取材しようと、1人の少年とのチャットに参加します。少年の名前はカイン。会話を進めていくうち、カインはニーナに関心を持つようになっていきます。
 ところ変わって、とある中学校。ヤンチャな2人の少年・ジョンソンとフライは、同級生の地味な少年・ベンを、イジメのターゲットに絞ります。ネットで作曲活動をしていたベンに対して、2人は“ジュリア”という女性を装って、彼に気を持たせるようなメッセージを送り、嬉しがる様子を遠くから眺めて、嘲笑っていました。
 またところは変わり、産まれたばかりの息子を亡くし、すれ違うようになってしまった夫婦・デレッドとシンディー。シンディーは悲しみや孤独から逃れるべく、ネットで1人の男性とのチャットにのめり込みます。そんなある日、出張中のデレッドがネットゲームの課金をしようとしたところ、クレジットカードが限度額に達しているとの表示が。慌ててシンディーと確認すると、クレジットカードか勝手に使われ、銀行預金も全て引き出されてしまっていました。
 やがてニーナの取材はトップニュースになりましたが、その内容にFBIも動きます。取材源の供述を拒否したニーナは、局の顧問弁護士に、無期限の謹慎を命じられてしまいます。実はこの弁護士は、あのベンの父親。家庭を省みない父に、ベンは淋しさを抱えていました。そんなベンにも悲劇が。ジュリアに送った卑猥な画像を、ジョンソンとフライが学校中にばらまいたため、ベンはショックで自殺を図ってしまいます。一命は取り留めますが、ベンはこん睡状態に。一方、預金を引き出されたデレッドとシンディー。彼らは、依頼した探偵から、シンディーがチャットをしていた相手が、個人情報を盗んだ可能性が高いと聞かされます。実はこの探偵は、ベンを騙していたあのジョンソンの父親。この絶妙に絡み合った人間模様は、思いもよらぬ結末へと転がっていくのでした・・・。
 児童ポルノ・なりすまし・ネット詐欺・ネットいじめ・遠隔操作など、インターネットを取り巻く問題を、これでもかと詰め込んだ作品です。群像劇でありながら、それぞれが意外なところでつながる様は絶妙です。リアルでのお互いのつながりが希薄だったが故に、彼らが走ってしまったネットの社会が引き金となり、起きてしまう悲劇には、とても考えさせられてしまいます。また同時に、起きてしまった悲惨な現実と向き合い、改めてお互いの絆を取り戻そうと奔走する登場人物達の様子も、観ていて胸に迫るものがあります。
 過激なシーンもありますが、大切なものが何かを改めて問う作品です。ネット社会の今だからこそ、是非観ていただきたい1本です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい>


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