瀬戸内海賊物語 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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心温まる爽やかさ。家族で楽しめるアドベンチャー。


2014年5月31日公開
監督:大森研一 出演:柴田杏花・伊澤柾樹・大前喬一・葵あんな 他


【賛否両論チェック】
賛:主人公が、仲間達と困難を乗り越えながら成長していく姿に感動。情操教育にとってもイイ。地方の過疎化の問題にも言及。
否:やや子供向けな感は否めないか。本格的な映画が好きな人には、結構物足りないかも。


ラブシーン・・・なし
グロシーン・・・なし
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・武吉の幻を見るシーンは少し怖いかも


 瀬戸内海の小豆島を舞台に、村上水軍が遺した財宝を探す、少年少女達によるアドベンチャーです。
 主人公の小学生・楓(柴田杏花)は、瀬戸内海は小豆島で暮らす、男勝りの女の子。そんな彼女は、かつての村上水軍の頭首・村上武吉の末裔で、ご先祖様が遺した隠し財産がどこかにあると信じ、クラスメートの学(伊澤柾樹)と冬樹(大前喬一)を連れて、宝探しに明け暮れる毎日でした。そんな中、地元の大人達はどこか不安そう。それもそのはず、小豆島では他の島とを結ぶフェリーが老朽化し、採算も取れないため、廃止の方向で話し合いが進められていたからです。そこで、島が大好きな楓は、フェリーを直すお金になればと、宝探しに気合が入っていたのでした。一方で、そんな楓達を冷ややかな目で見る同級生の女子達。その中心にいたのは、造船所の社長令嬢・愛子(葵あんな)でした。
 楓は家の蔵から出てきた地図を持っていましたが、どうもその地図だけでは上手く探せず、3人は担任の宇治原(小泉孝太郎)に相談します。宇治原はその地図に割り印が押されているのを見つけ、「地図はもう1枚あるのでは?」と推測。楓の家は淡路島にも本家があるため、楓達は祖母・絹子(中村玉緒)とフェリーに乗り、本家へ。折しもその日は、楓の12歳の誕生日。絹子達がサプライズのお祝いの準備をしている最中、楓はふと笛の音を聞き、導かれるように蔵の中へ。そこにあったからくり箪笥の中から、楓は1本の笛を見つけます。その直後、楓の耳に、
「闇に飛び込む勇気ある者、我らの財宝を手にするであろう。」
という謎めいた声が聞こえます。絹子いわく、その笛は、かつて村上武吉が、息子の12歳の初陣の日にあげた笛だとのこと。楓達はその笛に、割り印の反対側の紋様が描かれているのに気づき、色めき立ちます。
 そんな中、フェリー廃止の議論は加速し、街の説明会でも怒号が飛び交うばかり。醤油を作っている父の、苦労している姿を日々見てきた楓は憤慨し、説明会に乱入。町長にフェリー存続を訴えます。その様子を、陰から見ていた愛子。宝の地図を手に入れたものの、そこに行くまでの舟を調達出来ずにいた楓達に救いの手を差し伸べたのは、他ならぬ愛子でした。愛子は、父が所有するボートを調達すると、瀬戸内特有の潮流に負けないような漕ぎ方を、楓達に猛特訓。そしてついに、宝探しの大冒険の幕が上がるのでした・・・。
 ザ・家族向け映画です(笑)。子供達が、幾多の困難を協力しながら乗り越えて、その度に少しずつ成長していく様は、子供向けとは分かっていながらも、感動してしまいます。そして、「宝探し」というファンタジーな面だけではなく、「地方の過疎の問題」という極めて現実的な問題も上手く織り交ぜてあるのも、素晴らしいですね。
 展開は結構ご都合主義な部分も多いですが、その辺も含めてご愛嬌です。子供達の熱くて真っ直ぐな頑張りを、純粋な気持ちで応援してみて下さい。
 ちなみに、愛子役の葵あんなさんは、「陽だまりの彼女」で上野樹里さんの幼少期を演じていらっしゃいました。また、主人公達が通う小学校は、「魔女の宅急便」で出てきた学校と同じですので、是非是非その辺りも注目してみて下さい。


オススメジャンル&オススメ度・・・<家族で観たい>


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