チョコレートドーナツ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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偏見と差別が生んだ悲劇。現代に問いかける社会派映画。


2014年4月19日公開
監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング ギャレット・ディラハント 他


【賛否両論チェック】
賛:〝偏見”や〝差別”の現実をストレートに投げかけてくる。決してご都合主義ではない終わり方も新鮮。
否:同性愛の描写は、賛否が分かれそうなところ。好き嫌いは観る人次第か。


ラブシーン・・・同性愛の描写が多数あり
グロシーン・・・基本的にはなし
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし


 実話を基に、同性愛やダウン症といった社会的弱者の現実を描いた作品です。
主人公・ルディは、ゲイの人間が集まる場末のキャバレーのダンサー。彼はある日、店にやってきたポールに一目惚れし、2人は恋に落ちます。ポールは地方検事局の新米弁護士でしたが、同性愛者であることを隠して生きていました。そんなルディのアパートの隣室には、ダウン症の息子を持つシングルマザーが住んでいました。彼女は毎晩のように大音量で音楽をかけていましたが、その日は朝になっても音が鳴りやまず、ルディはたまらず文句を言いに隣室へ。するとそこには彼女はおらず、1人母親の帰りを待つマルコの姿が。慌ててポールに助けを求めるルディでしたが、世間体を気にしたポールは、
「家庭局に連絡をした方がいい。」
とそっけない態度を取ります。実は母親は薬物所持で逮捕されてしまっており、マルコは家庭局の施設に連れて行かれてしまいます。
 やるせない想いのルディでしたが、ポールの謝罪もあり、2人はより親密な関係に。そんな2人の前に、施設から抜け出してしまったマルコが現れます。戸惑う2人でしたが、ダウン症を持ちながらも懸命に母親の帰りを待つマルコに心動かされ、ルディはマルコを育てることを決意します。
 2人は早速法的な手続きを取り、マルコの一時監督権を手に入れます。マルコも2人になつき、3人は幸せな毎日を送ります。しかし、そんな暮らしも長くは続きません。2人は法的手続きを取る際、自らを「いとこ同士」だと偽っていましたが、カップルであることがバレてしまい、「環境が不適切だ」ということを理由に、マルコは再び家庭局に。なんとかマルコを取り返そうと、裁判を起こす2人でしたが・・・。
 1970年代が舞台というだけあって、やはり根強い〝偏見”や〝差別”が生々しく描かれます。好みが分かれそうなエンディングも、厳しい現実をまざまざと突きつけられる感じで、説得力があります。
 同性愛の描写は賛否両論あるとは思いますが、紛れもない現実を直視したい方に、オススメの作品です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<深く考えたい


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