プリズナーズ | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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フィクションに留まらない、これがアメリカの暗黒部。


2014年5月3日公開
監督:デニ・ヴィルヌーヴ 出演:ヒュー・ジャックマン ジェイク・ギレンホール 他


【賛否両論チェック】
賛:幸せな家族に突如として訪れる惨劇を、刻々と表現。追い込まれ、暴走する父親の姿をヒュー・ジャックマンが見事に演じている。上映時間は2時間半あるが、それを感じさせないスリリングな展開。
否:主人公の行動は、日本人の倫理観からすると賛否両論ありそうなところ。グロシーンも多数あり。


ラブシーン・・・基本的にはなし
グロシーン・・・殺害シーン・拷問シーンなど多数あり
アクションシーン・・・少しあり
怖シーン・・・雰囲気は結構怖め


 忽然と姿を消した愛娘。彼女を救うために暴走する父親の姿を通して、平和な社会の暗黒部を赤裸々に描く社会派サスペンスです。
 主人公・ケラー(ヒュー・ジャックマン)は、愛する妻と息子、そしてまだ幼い娘・アナと、幸せに暮らしていました。そんな彼の家の教えは、「非常事態に備えよ」。何があってもいいように、日頃から地下室に様々な物を常備するなど、心配症な一面もありました。そんなある日、友人のフランクリンの家に遊びに出かけた一家。ところがその途中、フランクリンの娘と抜け出したアナが、2人そろって行方不明になってしまいます。
 すぐに騒然となる2組の家族。その時彼らが思い出したのは、2人がいなくなる直前に道端に停まっていた、不審なキャンピングカー。その情報はすぐに警察に寄せられ、キャンピングカーはすぐに発見されます。制服組と共にいち早く現場に到着したのは、地元警察の一匹狼・ロキ刑事。彼は、キャンピングカーの中にいた不審な男・アレックスを連行します。
 しかし、アレックスは意味不明な言動を繰り返し、アナ達の行方は依然として不明なまま。苛立ちを募らせるケラーは、ロキ刑事にも食ってかかります。そんなケラーをあざ笑うかのように、アレックスが嫌疑不十分で釈放されてしまいます。納得のいかないケラーは、釈放されたアレックスにつかみかかります。と、次の瞬間、アレックスはケラーの耳元で、こうささやきます。
「僕がいる間は、彼女達は泣かなかったよ。」
その瞬間に彼の犯行だと確信したケラー。しかし証拠はなく、警察はケラーの話を信用してくれません。業を煮やしたケラーは、やむなくアレックスを拉致。アナの居場所を吐かせようと、徹底的に痛めつけます。そして事態は、やがて思わぬ方向へと転がり出すのでしたが・・・。
 娘を愛するあまりに、一線を踏み越えてしまった父親。その姿は、日本人の倫理観からすると、やや感情移入しがたいところではあるかもしれません。それでも、家族を助けようと必死になる姿は、観ていて胸に迫るものがあります。終わり方も好みが分かれそうな感じではありましたが、個人的には結構好きです(笑)。
 グロシーンも多数ありますのでご注意を。2時間半という長さを感じさせないようなハラハラドキドキの展開の連続に、思わずハマること請け合いです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>


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