大統領の執事の涙 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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人間としてのあり方を問う、1人の男の半生。


2014年2月15日公開
監督:リー・ダニエルズ 出演:フォレスト・ウィテカー オプラ・ウィンフリー 他


ラブシーン・・・少しあり
グロシーン・・・暴力シーン多数あり
アクションシーン・・・基本的にはなし
怖シーン・・・なし


 歴代のアメリカ大統領に給仕した、実在の黒人執事の半生を基にした作品です。彼の姿を通して、黒人差別の悲しい歴史や、親子の絆を描いていきます。
 アメリカ南部の綿花農園の、
黒人奴隷の息子として生まれたセシル。幼少期、白人の主人によって母親は乱暴され、父親は目の前で殺されてしまい、セシルは農園を飛び出します。当時、アメリカは完全な差別社会。バスやトイレも白人とそれ以外とは別で、白人が黒人を殺しても、罪に問われることはまずありませんでした。そんな中、空腹に耐えかねて忍び込んだ屋敷で、心優しい黒人執事に出逢ったセシルは、執事として生きることを決意。執事としてのイロハを叩き込まれます。
 やがてセシルは、恩師の推薦によって、ワシントンの高級ホテルに勤めるようになり、さらには縁あってホワイトハウスの執事として働くまでになります。
 大統領の執事として、アメリカの政治の最先端を目の当たりにするセシル。社会は少しずつ黒人の基本的人権を認めつつありましたが、まだまだ差別はなくならないでいました。
 一方で、家庭では2人の息子の父親でもあったセシル。しかし、なくならない差別に憤りを感じた長男のルイスは、運動家として活動を展開。何度も投獄され、その度にセシルと口論を繰り返します。さらには、ベトナム戦争に従軍した次男のチャーリーが戦死。セシルの苦悩は募るばかりでした。
 そんな中でも、セシルは恩師がくれた、
「2つの顔を持て。」
という言葉を支えに、歴代の大統領に仕え続けます。そして時代の流れはやがて、黒人の社会的地位の向上に向かいつつありました・・・。
 まず、当時の差別や偏見の描写が極めてリアルで、改めて衝撃を受けます。そんな社会にあって、プライドを持って白人大統領達に仕えた主人公の心の強さに、感動を覚えます。
 話としてはやや長くて、最後の無理やりオバマ大統領につなげる辺りは、多少蛇足感は否めませんでしたが、“人間としての尊厳”と同時に、“家族愛”というテーマも考えることの出来る、ステキな作品です。


オススメジャンル&オススメ度・・・<感動したい>


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