2006-09-24 23:36:45

イルマーレ

テーマ:映画・ラブコメディ

原題   The Lake House (2006)

邦題   イルマーレ
 
 
 Keanu ReevesSandra Bullockのラブ・ストーリー。あり得ない話なのにリアリティ溢れる二人の演技が、前半は少しもたつき気味であっても、完成度の高い脚本に息吹を与えている。
 
 韓国映画のリメイクと今知った。
 イルマーレとは『海』という意味で、リメイク版ではシカゴ近郊の湖畔に置き換えられ、米国の原題を直訳すれば『湖畔の家』となる。
 
 しかしながら、映画を観ている時にはこの間の事情をまったく知らなかった。物語の転機となるシーンがレストラン『イルマーレ』ではあったが、メインの舞台ではなく重箱の隅を突っつくような変な邦題だなと思っていた。
 
 二年前の過去の彼に明日のレストランを予約させるとはなかなか小粋な発想ではあるが、二年後の彼は『イルマーレ』に現れなかった。
 ラスト近くでSandra Bullockはその理由を知って、最後の望みを絶えていた手紙に託す。ドラマチックではあるが過剰ではないさりげない演出の結末に好感が持てる。

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2006-09-11 23:02:11

ゲドだけどケド

テーマ:映画・アニメ

 パンフレットの原作者の紹介欄を見て初めてこの人のSFを読んでいたことがわかった。サイエンス・フィクションというより空想社会を題材にしたファンタジー系だった。難解だがメッセージ性があり、どの作品も評価が高く各賞を総なめにしている。
 近くの本棚を探したら、その内の一冊が見つかった。そんなに遠くないちょっと前に確か読了しているはず。
 
 しかし、偏屈で独善的な私とは肌が合わない作品だった。
 チラッと読み直して思い出すのは、腹が立ったこと。この作家はストーリーテーラーで長大なストーリーを自由自在に操るが、私には底が浅くしか感じられなかった。長編を読んで損した気分になってしまったのだった。
 
 映画化された作品は読んでない。その存在すら知らなかった。子供向けのファンタジーだからか、ハヤカワ文庫では紹介されていなかった。
 
 
 ごめんなさい。この映画を好きな人はこれ以上読まないで下さい。
 見る前からわかっていたことなのに、あまりもの出来にここからは悪口だらけになってしまいました。
 
 
 人が通る時は人が通るだけの幅しかなく、牛車が通る時にはその一台が通るだけの幅しかない。人が多く行き来する道とケモノ道とは道の表情からして違うと思うのだが、ほとんどの道は通る人物のピッタリの幅に深くえぐられ、両側はいつも同じような草ムラに覆われていた。
 始めから終わりまで注意深く道を見続けていたが、大事な小道具のはずの道が何も語らなかった。
 これは手抜きなのだろうか?
 それとも、そうは思いたくはないが発想力の貧困?
 
 なんでもない風景のロングショットが多用されていた。物語が行き詰まった時に安易に遠景に切り替わる。息もつかせぬストーリー展開なら観客の息抜きのためには安らぎの景色が必要だ。しかし、この映画では作者が明らかに展開に困って風景描写に逃げているとしか思えない場面が多くあった。主客転倒だし、無駄な映像が多すぎる。
 
 ジブリを映画館で観る楽しみはテレビの画面では小さくて見分けの付かない脇役たちの存在だ。それ程までに細かな部分まで描き混んであった。しかし、残念ながら、今回の映画は総じておおざっぱだ。キャラクタの描き分けも充分でなく、どのキャラクタも魅力がなかった。
 
 壮大な虚仮威しの音楽が余計に絵の貧弱さを浮き上がらせていた。
 
 
 そもそも原作を読まないと時代設定さえわからないのでは劇場映画としては失格だ。
 世界の均衡が破れ始めていると言いながら、お話は永遠の生を求める悪い魔女との対決がクライマックスで、導入部との関連性がよくわからない。魔女を倒したことだけで世界の均衡は守られたのだろうか。もしそうなら、「それだけのことだったの。良かったね」の一言で終わる。
 大きなテーマがあったはずなのにどんどん消え失せて「死の恐怖」だけが取り残される。そして、人類誕生以来、哲学や宗教が取り組んできた永遠のテーマが最後にはあっさりと切り捨てられる。
 大前提としての物語の世界観はどこかに行ってしまって個人的な問題にすり替えられてしまったのだ。
 
 全般的に説明不足で釈然としない部分が多すぎ、しかも起伏が突飛すぎて、各人の動機が単純ですぎる。登場人物は都合の良い時に理由もなく現れる。ここまでいい加減だとすべての疑問は吹っ飛び、何でもありのマンガの世界なんだとひとり合点するしかない。
 
 
 監督が駄目なら脚本だけでも大御所に参加してもらうべきだっただろう。
 このスタッフだけで作るのなら、脚本だけで後数年は練り上げる必要があった。作画も同じ。
 
 月並みなストーリーで、最後までドラマはなかった。心を打つ物語は才能がなければ作れない。名前は継げても、才能は遺伝しない。

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