登場人物
小1のテル - 時々空のランドセルのまま登校していた。
小1のカズ - テルの親友。
パグ犬みたいな顔をしてるので上級生に可愛がられていた。
今日は何して遊ぶ~?
今日はねぇ....
コレに電話してみようと思っているんだw
お前...これ....
( こんな計画が練られていたのか....俺が野山をかけまわってる間に...)
( 一人にしておくと何をしでかすかわからんな....。)
電話のお金どうする?1円も持ってないけど。
テレカあるんだ。これで大丈夫。
( なんて趣味の悪い写真のテレカなんだ・・・財布に入れておくのが恥ずかしい・・・)
( それともカズは釧路湿原に何か特別な思い入れでもあるのか?)
そうだ・・・
学校に置かれてたこの映画割引チケットにドラえもんの声が
聞ける映画ガイドの電話番号が載ってるんだった。
万が一、大人に怪しまれて質問された時は、ここにかけていると嘘をつこう。
小1二人で電話ボックスに入ってるって、イタズラのニオイしかしないだろうからな。
( 大人は子供の嘘を表情から見抜こうとするからな。)
( 能面のような顔で心を無にして嘘をつく覚悟をしておこう。)
( 覚悟って瞬間的にできるものじゃないから今から。)
( 嘘をつく事に罪悪感を持たない、ためらわない覚悟。)
( カズは表情に出やすいから、カズからバレる可能性が高いだろうな。)
( やっぱり悪い事って一人でするもんだ。教訓。)
よし.......
やるぞ.....
・・・なに? どうした?
なんか聞こえる?
シッ・・・
ねこ・・・・ みたいな・・・ 鳴き声がする・・・
ネコ? そんなバカな・・・
人につながるんじゃないの?
いや....大人の女の人が....ネコのマネを.....
え.... ? なにそれ...全然楽しくない....
( 大金はたいて、ネコの鳴きまねを聞く事のどこに需要が?)
ちょっと俺にも聞かせて...
わぁぁぁ!!! 度数が無くなるのが早いいいい!!!!
あぁ....俺のテレカが......沢山度数あったのに....
( 先生と同じくらいの年齢の女の人が猫の鳴きマネを? )
( そしてそれを聞くためにお金を払う人が沢山いる?理解できない。)
( なんなんだいったい・・・ )