☆第20回~やまとうた歌会~☆ 結果発表

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お題


『空』…詠み込み必須(表記自由)

『大人or子供』…詠み込み必須(表記自由)

『楽器』関連(読み込み不要)

(担当:青山祐己)

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【 作品の部 】


☆ 金賞 ☆

サリサリと崩れゆくもの空蝉を踏んでしまった私の罪です/はみちゃん



☆ 銀賞 ☆

助けてと殴り書きした絶望を空き缶に入れ蹴飛ばせば夏/スカイブルー

雨の日に紫陽花ひとつゆらゆらと でんでん虫の子供を寝かす/アウラ

地吹雪の道なき道をひたすらに踏みしめ響く津軽三味線/とんきち



☆ 銅賞 ☆

子供らが息を潜めて隠れあうマンションまたは密林の口/志貴

いづれより君あらはるや辻待ちの朱雀大路に笙ほのめいて/スカイブルー

廃村に巡る水無月草のむす校舎跡地に子供らの声/高良俊礼

伸びやかに涼やかに打つ青年のカホンのリズムに空をとどめよ/どこまでも碧く



【 個人の部 】


☆ 金賞 ☆

スカイブルー


☆ 銀賞 ☆

志貴


☆ 銅賞 ☆

どこまでも碧く



【 担当者特別賞 】

今はもう空飛ぶ夢は見ないからわたしは全部わたしのものだ/真崎あや

今以てそらで言へるよあの箇所を 子供と知つた浴場(ふろ)の場面を/樺風


会員の皆様にご案内します。



次回、第20回やまとうた歌会は「青山祐己さん」が担当です。

どうぞ宜しくお願い致します。



さっそくですが、日程をお知らせします。



お題

『空』…詠み込み必須(表記自由)

『大人or子供』…詠み込み必須(表記自由)

『楽器』関連(読み込み不要)



投稿期間:6月11日(日)8:00 ~ 6月17日(土)20:00



投票期間:6月18日(日)8:00〜(担当者の投票をもって開始)~ 6月24日(土)〜23:59


会場:短歌グルっぽ~やまとうた~

ご参加、お待ちしておりますm(_ _ )m


新刊 【たまゆら】 400円


いよいよ明日、第二十四回文学フリマ東京『~やまとうた~』ブース(東京流通センター 第二展示場 Eホール F-43)にて発売!!
そこでちょっとだけお歌を紹介します♪


かつて樹であった記憶が雨を地に巡らすように諍いを聞く /飯塚裕香

寝る前の歯磨きのとき思いきり吐き出している一日の毒 /ノーラのら

誰しもが胸に抱える深海に身を横たえるマイナーコード /高良俊礼

少しだけ離れた思い手を伸ばし弾けた雫こぼさぬように /桔梗納戸

たまゆらに乱れ散りしか一陣の風さへなくば愛でにしものを /想壺

今夕はお喋り抜きの食悦を名だたるシェフが指揮するからに /樺風

スーパーのオレンジ色のカゴを手に きみの後ろに居るのが好きで /take1

あたたかな雨を降らせにくるだらうあなたの指のヘクトパスカル /杉本なお

あなたにもひとつわたしにもひとつある正しさを説く六法全書 /真崎あや

身をひとつ背負いて登る山道に息を切らしつ冬富士眺む /AURA

どうしたら良かったのかな 脚本に無かったのにな あの日 あの時 /青山祐己

人型に丸めた布団を抱き寄せて一夜かぎりのおんなをつくる /31音

彼女との時間を長くする魔法、教えておくれアインシュタイン /田中 悟

どの風にほぐれゆくのか雪解けの水の青さが地を巡る頃 /惠美

熊野灘染める朝日の海岸にディーゼルカーは定時を刻む /初音

瀝青に溜まりし水は軸足をコンパスにして飛び越えるべし /あずさゆみ

アキレスの翼の生えた靴を着け我も「選手」と心震える /ぱしり

桃色のネイルをつけた義母の手がベッドの上でひらひら揺れる /縁

立ち位置を揺るがずに揺れ弥次郎兵衛、君が理想だ中庸を行く /はみ

漕ぐもののなき舟のやう流体へ朽ちてただ沈んでゆくだけの /結城ゆき



2017年5月7日の『第二十四回文学フリマ東京』を皮切りに
~やまとうた~サークル誌の新刊【たまゆら】を発売します!!



(たまゆら 400円)

※イラスト:遊庵


詠草では20名のメンバーが参加しています♪

通信販売につきましては文フリ東京終了後に改めてご案内させて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。


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また現在、やまとうたTwitterでは掲載作品の一部をご紹介しています。
よろしければ、ぜひご覧ください。
やまとうたTwitter


文フリ会場でお配りするフリーペーパーはメンバーの「想壺さん」の素敵な一首を掲載させていただきました。