雪女と蟹を食う 2 | 徒然な日々

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普段なら同じ記事は2度書かないと決めているけど、書評するのにどうしてもこれだけは書いておかねばならないと思い備忘録的に。



いじめっこ「ザネリ」のために自らの命を投げ出したカムパネルラ。


ジョバンニは彼の自己犠牲から自らが生きる意味を拾い、銀河鉄道から現実の世界に戻ってくる。


さて、僕にジョバンニの成長のような機会が訪れるのだろうか?


果たして、それは期待できないに違いない。


何故なら、僕はこの歳になっても未だ銀河鉄道に乗ることができないままだから。

それだけじゃない。

おそらく、百ぺん灼く身体すら持ち合わせてはいないだろう。


作中でヒロイン彩女はこう言う。


「次に生まれてくることがあるなら、宮沢賢治を愛せる女になりたい」


と。


宮沢賢治か……


僕は彼の小説が嫌いだ。ずっと読まないようにしてきた。


何故なら、彼の世界はすべて自己犠牲だから。


幸せを願うことは、なんて虚しく脆いものだろうと思い知るから、、、

それで苦しくなるからこの数十年読んでいない。




おそらく、これから先も読むことはないだろう。