彷徨
声までも比較されてグラム単位で値をつけられるから
もう何ということも思えません
いかんともいがたい温度の差
痛々しいのは振りかぶるあの手の傷の数
所詮私に似合う匂いなどないのでしょう
もう腐って旬などこないのでしょう
穴を掘って寝ています
毎日が月の表にいるようです
自分昔からだめぽ。
機会神
なけなしの貯金をはたくように
チューブのマヨネーズの最後を使うときみたいに
エストロゲン
上昇志向なエナジー
集まれ 動き出せ
私の前をいつも素通りするあの人のために
角質の隅々までクリアにして
燃やせ、燃やせ
ただいま上り坂のベクトル
細胞のすべてから萌芽
絡み、のびやか
潤う黄緑の蔓
鉢として両手を捧げるだけの役目にはもう飽きた
どうせ掴めない前髪ならば 精一杯幸福を模した形の枝葉になりましょう