BLUE GAIANT | 忘れるからね

本気と書いてマジ。だっさいね言い回しが。

しかし、何事もマジになるから楽しいのである。恋愛なども相手を真剣に想えば想うほど楽しいのだろうし、だからこそ上手くいかないときは苦しいし、辛かったりするんだろう。

野球なんかは、相手が力いっぱい投げた球を、棒で思い切り打ち返す。冷静に考えればいい大人のやることではない。

サッカーなども、一つの球を多人数で奪い合い、相手陣地の網に入れる。大人が寄り集まって何をやっているんだ?というような事だ。スポーツ全般、それが出来たとて、何なん?というような事ばかりだ。巫山戯てやればただの遊戯。他にも音楽、絵画、詩、小説、何でも別にやらなくても困らないこと、真剣にやらなくてもいいことはたくさんある。

だけど真剣にやることで、楽しくなるのだろう。そして、僕のように何事にも真剣になれぬ木偶は冷笑的にそれを見るが、嘲笑っているのは自分自身の不甲斐なさ。裏に羨望。

たとえ思い通りの結果がでなくとも、真剣にやったことは確実に何かをその人に遺すし、楽しくやったなら、悔いも恨みもなく、感謝が残るだろう。そしてそれを見た人には感動を与える。何かに真剣に生きることの美しさよ。

感動の少ない人生に足りないのは、真剣さ。

行住坐臥、日常も真剣に過ごせば感動に溢れてるんだろうな、この世界。



「ブルージャイアント」2023年 日本
監督 立川譲
音楽のことは、凄いの凄くないの、良いの悪いのさっぱり判らず、好き嫌いでしか聴かないので、劇中の音楽も良いのだかどうだか全然判らなかったが、真剣な彼らの音楽が悪いはずがない、良いに決まってる。そんな説得力のある表現で描かれていて、むちゃんこ感動した。