蜘蛛に咬まれたら、なんか蜘蛛の能力が身に付いて糸出たり速く動けたりするようになったから悪と闘うことにするわ。で、ヒーロー。
変な杖から出る光を浴びせかけられたら、なんかムキムキなって、空飛べたり、手からビーム出たりするようになったから地球救うわ。で、ヒーロー。
偶発的に手に入れたものを、良いことに使うその善性は素晴らしいけど、簡単に手に入れたそれを用いて、命の危険を冒してまで悪と闘うメンタリティ、これは都合良すぎないか。
日々研鑽、苦戦苦闘、苦悩、努力に努力を重ねて、その過程で作られるメンタルがあって始めて強敵と向かい合うことが出来ると思う。
だから、根拠のある資力と苦悩懊悩の末、手に入れた能力を活かした闘いをするアイアンマンやバットマン何かのほうが存在に説得力がある。偶然手に入れた能力で良い気になってんなよなどと思ってしまう僕は捻くれていると我ながら思うが、ヒーロー物は嫌いじゃない。
「シャザム 神々の怒り」2023年 アメリカ
監督 デビッド・F・サンドバーグ
ある里親の元で暮らす少年少女がシャザムと叫ぶと見た目大人のヒーローに変身する。
逆コナン。でも事件は解決する。