神山征二郎 監督が第30回監督作品『時の行路』の映画化までの道のりと監督業を語る! | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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 リーマン・ショックの嵐の吹き荒れる2008年末、大手自動車メーカーで派遣工として誠実に仕事に励む五味洋介に吹き寄せる理不尽な「派遣切り」の嵐。この嵐に立ち向かう姿を、愛する家族や仲間たちとの日々を通して描いた実話に基づく映画『時の行路』。原作は、実話を基にした作家、田島一さんの同名小説。労働者の約4割が非正規雇用という現状に危機感を抱く人たちが全国各地に組織をつくり、10年近く前から映画化の準備を進めてきた本作。その思いに神山監督が賛同しメガホンを取ることに。映画化の道のりは険しかったものの、主役の石黒賢、妻役の中山忍たちを含めた過去の神山作品に出演した俳優が監督の呼び掛けで集まり、ここに弱者に寄り添った社会派映画であり、神山征二郎 第30作目監督作品が誕生した。

 

 

 名古屋地区では、2020年8月15日(土)より名演小劇場で上映する『時の行路』。今回、公開前に神山征二郎 監督がキャンペーンで来名!新藤兼人、今井正に師事し、『鯉のいる村』で監督デビュー、『ハチ公物語』『遠き落日』『ひめゆりの塔』から『月光の夏』『郡上一揆』 『草の乱』『宮沢賢治 その愛』など社会派作品を生み出してきた神山征二郎監督が、第30作目となる『時の行路』の映画化の道のり、そして監督業について語ってくれた。

 

 

 

INTERVIEW

 

 

 

『時の行路』
2020年8月15日(土)より名演小劇場にてROADSHOW

公式サイト

STORY

青森の八戸でリストラにあった五味洋介(石黒賢)は妻の夏美(中山忍)と子どもたちを実家に残して静岡の大手自動車メーカーの工場の旋盤工として働きながら、仕送りを続けていた。洋介は派遣社員であったがベテラン技能者として職場でも信頼され、充実した日々を送る合間に家族を三島に呼び、ともに暮らせる将来を夢見て頑張っていた。  
しかし、ある日突然、リーマンショックに端を発した非正規労働者の「大量首切り」により職場を追い出されてしまう。洋介は理不尽な仕打ちに抗し、仲間と一緒に労働組合に入って立ち上がった。だが洋介や妻たち、支援の人々の願いは届かず、会社と裁判所は冷酷だった。
そんな折、闘病中の夏美が倒れたと  いう知らせを受け、洋介は郷里へ向かう・・・・。 

 

DATA

監督:神山征二郎

プロデューサー:藤野戸護/協力プロデューサー:永田博康/企画:中西繁

原作:田島一「時の行路」「続・時の行路」「争議生活者」(新日本出版社刊)より

共同監督 :土肥拓郎 /脚本 :土屋保文 神山征二郎/音楽監督:池辺晋一郎

ラインプロデューサー:伊藤栄/共同監督:土肥拓郎 /撮影監督:加藤雄大

制作 共同映画株式会社

製作・配給・宣伝:「時の行路」映画製作・上映有限責任事業組合

 

(C)「時の行路」製作委員会