「映画の力」EPISODE:
映画に感謝しながら、恩返しをして生きたい
子供の頃、共働きの両親を待ちながら、テレビの「○○ロードショー」とか「××洋画劇場」を観ているうちに、映画の魅力に取り憑かれた。
やがて、少しのお小遣いを握りしめて、刈谷市内の映画館に通い始めた。親が忙しいという寂しさを紛らわせるように、邦画も洋画も観まくっていた。時には弟を連れて、アニメーション映画も観ていた。『スター・ウォーズ』を名古屋の映画館に観に行ったのが初の遠征。その後、中学生になって、封切作品を名古屋に観に行くのが楽しみになった。
暗闇の中で繰り広げられる物語に勇気付けられたり、心が軽やかになったり…、僕にとって映画は大切なものになっていった。もし、映画というものが無かったら、今の自分にはなっていないと思う。自分が貰った映画からのパワーを今度は自分が発信する側になりたいと夢見るようになって40年くらい経った今、どれくらいのことが出来ているかは、まだわからない。ただ、一つ言えることは、映画には人の人生を豊かにする力があり、時には人の人生を変えてしまう程の力があるということだ。それを信じて、これからも映画と付き合っていきたいと思う。たくさんの「力」を貰っているのだから、それを届ける側になった自分にしてくれた「映画」に感謝しながら、恩返しをして生きたいと思っている。
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