ANARCHY(アナーキー)監督『WALKING MAN』INTERVIEW | C2[シーツー]BLOG

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 日本を代表する人気ラッパーANARCHY(アナーキー)が初監督、人気漫画家の髙橋ツトムが企画プロデュース、ドラマ「民衆の敵」などの梶原阿貴が脚本、そして主演に野村周平を迎え、ボーダレスなチームで挑む完全オリジナル作品。世間の荒波にもまれながら苦悩する青年を主人公に描いた鮮烈な青春物語だ。

 

 

 極貧の母子家庭で育ち、幼いころから吃音症とコミュ障に悩む主人公・アトムが、不用品回収業で生計を立てるなか、ラップに突き動かされ、バカにされながらも最底辺から抜け出すべく奮闘していく物語だ。野村周平が、不幸と極貧のどん底の中、ラップに出会うことで、“歩き出す”勇気をもらう気弱で心優しき主人公を熱演する。

 

 

 今回、初監督に挑戦したANARCHY(アナーキー)監督が来名!本作の撮影エピソードを語って

くれた。

 

INTERVIEW

 

 

Q:監督にとっての『いい映画』とは!?今回目指した映画とは!?

 

「人それぞれに、好きな映画があると思いますが、自分にとっての『いい映画』とは、人生のバイブルになるような、自分の人生を左右するくらい心の中に一生残る映画です。映画から勇気をもらえたり、一歩踏み出す力をもらったり、熱くなれる何かを感じとれる映画が僕にとっては『いい映画』です。これは音楽作りにも共通していることなのですが、何も感じられないようなモノだけは作りたくないんです。ラッパーが作った映画ということで、そこをフォーカスする方もいると思いますが、僕としては派手な映画を作りたかったわけではなく、ヒップホップやラップ好きに発信する映画でもなく、主人公の男の子を通して、誰にでも届くような映画にしたかったんです。観客に、どう捉えられるかは分かりませんが、僕が伝えたいメッセージは映画から感じとれるんじゃないかと思っています。主演の野村周平さんに関しては、口下手なキャラクターなので、セリフが少ない分、表情の演技が要求される難しい役だったと思います。表情の変化で少しづつ大人へと成長していく過程を絶妙に演じてくれました」

 

 

Q:ラップを題材にする部分でこだわったことは!?

 

「脚本の梶原阿貴さんが、僕のこれまでに作ってきたラップから引用してエピソードに仕立てている部分もあるので、ラッパーのリアルな感情が描かれていると思います。あと、ラッパーが作るラップの映画で、ラップがカッコ良くないのは自分的にはありえないこと。この作品では本物のラッパーに出演してもらうことで、ラッパーのリアル感を出したかったし、最後の主題歌「WALKING MAN」も自分で書きたかった。演技については、いい役者の方に集まってもらえたので、自分としては何も言うことはなかったのですが、ラップに関しては恥ずかしくないものを作らなければいけないという使命感はあったと思います。ラップバトルのシーンに関しては、野村周平さん以外は全員本物なので、特にこだわってはいません。ただ、即興のラップバトルのシーンは、もちろん台本があってラップするので、台本上のラップ作りにはこだわりました。クラブも1日だけしか借りられなかったので、時間的にもかなりタイトな撮影でした。キャスト、スタッフ、エキストラのテンションを保つのが大変でした」

 

 

Q:初監督に挑戦した今の心境は?

 

「そうですね。かなり優柔不断な監督だったと思います。とにかくジャッジすることが多いので、後から『ココをこうしておけばよかった!』という心残りもなくはないです。でも、それも含めてすべてが面白かったし、達成感もありました。音楽が一軒家とすれば。映画は城を建てるようなもの。スタッフ&キャストが一丸となって作り出す映画は、音楽とは違った醍醐味がありました。僕みたいなシロウト監督に、力を貸してくれたことに感謝しています。僕ができることは、この映画にかける情熱を誰よりも持つこと。それがないと、みんなのテンションも下がってしまう。主演の野村周平くんにも助けられましたし、いい空気の中で撮影に臨めて、映画を完成させることができて本当に良かったです。すべてに手探りでしたが、もう一度挑戦したいと思っています。スタート地点の焼き鳥屋に、もう一度、髙橋ツトムさん、梶原阿貴さん、僕の3人で集まって、次の映画の話をしたいですね。今回、身につけた映画製作のスキルを忘れないうちに、勢いのあるうちにまた挑戦したいと思っています」

 

 

『WALKING MAN
2019年10月11日(金)よりミッドランドスクエアシネマほかROADSHOW

公式サイト

(C)2019 映画「WALKING MAN」製作委員会