稲垣吾郎、阪本順治監督 来名!『半世界』名古屋キャンペーン | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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 『エルネスト もう一人のゲバラ』、『人類資金』、『北のカナリアたち』など、日本映画界を代表する阪本順治監督がオリジナルストーリーで挑むヒューマンドラマ。40歳を目前に、人生の折り返し地点を迎えた男たちの葛藤と友情、そして希望を描く。主人公を演じる稲垣吾郎は、これまでの都会的なイメージを脱ぎ捨て、本作では髭を生やし、煤まみれになって働く炭焼き職人・紘(こう)役で新境地を開拓。そのほか、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦ら実力派キャストが共演し、人間味溢れる演技をみせる。

 

 

 今回、主演の稲垣吾郎さんと阪本順治監督が来名!会見でのインタビュー後に、TOHOシネマズ名古屋ベイシティで行われた先行有料上映会・舞台挨拶を取材。

 

 

 

 

 

 

INTERVIEW

 

 

Q:オリジナル脚本に込めた監督の想いとは!?

 

阪本順治監督(以下、阪本)「39歳という年齢や、幼馴染みの男3人が主人公という全体的な設定は、僕のこれまでの経験から生まれてきたものです。『人類資金』ではアメリカ、タイ、ロシアに行き、『エルネスト』ではキューバに行き、『団地』では宇宙に行きました(笑)……。ここ5・6年の間に、撮影で色々な国に行きました。海外の空気や文化から触発されることも多かったのですが、一度原点回帰というか、自己内省しつつ、今自分の置かれている状況を踏まえて、自分の思春期を描きたいと思ったんです。僕は30歳で監督デビューしたのですが、30代は新人監督というつもりでやっていましたし、周囲の認識もそうだったと思います。下手な部分も許されるというか、いろいろ甘やかされていたと思います。それが40歳が間近になってきたら、今以上にプロとして認知されなければいけないという自覚が生まれ、焦りも出て来たんです。40歳で何か違う自分を表現するには、30代後半から準備をしなければいけないし、38・39歳というのは僕個人にとってのターニングポイントでした。そんな経験から今回の主人公たちの設定を39歳にしました。あと、稲垣吾郎さんが演じた主人公の紘(こう)についても、自分と重ねた部分がありました。紘(こう)は、親父の仕事を継いでいますが、僕の親父も商売人で、本来は家業を継がなきゃいけなかったんです。僕は上京して映画監督を目指しましたが、自分の親子関係についていろいろ思い出しながら脚本を書いてましたね。あと、紘(こう)の性格に自分の性格がけっこう投影されています。これまでにも、自分が経験してきたエピソードをちょいちょい映画に含めたことはありますが、今回、一度限りのつもりで自分エピソードをガッチリ脚本に組み入れてみました」

 

Q:稲垣さんにとって39歳はどんな時期でしたか!?

 

稲垣吾郎(以下、稲垣)「僕にとっては、39歳を人生の分岐点とは捉えていなかったです。10代の頃からアイドルとしてずっとステージを踏んできていたので、振り返る間もなく過ぎ去っていった感じです。39歳時点では、これからの人生について考える余裕はなく、ただただ勢いで突っ走ってました。僕にとっては、アラサーよりアラフォーの方が、40歳という数字の方がインパクトがありましたね。ただ、僕らの仕事って、あまり年齢を意識し過ぎてはいけないと思うんですよ。ファンのみんさんに意識させてもいけないと思うし、あまり年齢の事を言うのはタブーな気がしてました。僕の中では、環境が変わったここ2年くらいの、42歳くらいが初めて感じたターニングポイントですね」

 

 

Q:映画好きの稲垣さんにとって阪本順治監督とは!?

 

稲垣「映画監督らしい映画監督だと思います。香取慎吾くんが『座頭市 THE LAST』や『人類資金』に出演していたこともあり、とても気になる監督さんでした。もちろん初期の頃の作品も観させていただいてますし、このお話をいただいた時に公開していた『エルネスト』も観てます。とても骨太で、社会派で、日本らしいメイド・イン・ジャパンな映画といった印象です。正直、僕がそんな監督の作品の中に居てもいいのかなと思いました。実際現場を体験して、本当に映画好きな職人気質を感じさせる『活動屋』集団といった感じで、イメージした通りの現場でした」

 

Q:現場での稲垣吾郎さんの印象は!?

 

阪本「撮影前は他を寄せつけない独特なオーラのある方だと思ってましたし、僕とは交わらない存在だと思ってました。でも、撮影中は同じモノ作りの世界を共有する同志という関係なので、お互いのすべてをのぞき見しあいながら撮影してました。現場では、非常に距離が近くなるので、初対面の方には最初に『現場では愛着を込めて呼び捨てにするから』と伝えるようにしてます。今回も現場では『吾郎』と呼んでました。もちろん撮影前とは関係性は変化したと思いますが、僕もそうですが、稲垣さんも必要以上に親密な関係を求めるタイプではないと思います、また元の距離間に戻りました(笑)」

 

Q:ロケ地の三重県の印象は!?

 

稲垣「東京での仕事もあったので、三重に行きっぱなしではなく、1週間ごとに東京での仕事を挟んで行き来するスタイルでした。僕は東京生まれの東京育ちで、田舎暮らしの経験がないんです。最初はおっかなビックリでした。三重に向かう近鉄電車の中から見える景色が、だんだんとのどかで美しく変わっていくんです。海があって山があってとても居心地のいい環境でした。ホテルから見える朝日もすごく良かったですね。演じた役に関して、このロケ地の雰囲気に大いに助けられたと思います。『ここに住む、この人になる』という行為が無理なくできたんです」

 

Q:思春期の息子を持つ父で炭焼き職人という役をどう演じようと思いましたか?

 

稲垣「息子を持つ父親の気持ちって、僕にはまったくわからないこと。経験がないことなのでイメージを膨らませるしかなかったです。今回は、オールロケなので、家があって、土地があって、仕事場となる山中の炭焼き窯があって、そして演者が集まって、自然と父親気分になっていき、家族になっていった感じです。特別に準備をしたり、何か勉強して役に挑んだというより、池脇千鶴さんが演じる妻がいて、ちょっとむずかしい年頃の息子がいて、その場の空気が、僕に紘(こう)というキャラクターを引き出させてくれたんだと思います」

 

 

 

 

 

 

 

『半世界』
2019年2月15日(金)よりTOHOシネマズ名古屋ベイシティ、
ミッドランドスクエアシネマほかROADSHOW

公式サイト

 

(C)2018「半世界」FILM PARTNERS

 

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