C2[シーツー]BLOG

川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
C2[シーツー]の編集・発行人。 毎月30本アベレージで、
年間300本以上を鑑賞。“シネマ・コネクション”を
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 『エルネスト』とは、39歳の若さで散ったキューバ革命の英雄チェ・ゲバラのファーストネームのこと。没後50年経った今もなお、世界中の人々を魅了し続けるチェ・ゲバラだが、彼と出会い、戦士名“エルネスト”としてボリビア戦線で共に戦った日系人がいた!?本作ではそんなもう1人のエルネストに光を当てつつ、改めてチェ・ゲバラのカリスマ性を浮き彫りにする。黒木和雄監督の『キューバの恋人』(69)以来48年ぶりとなる日本とキューバの合作を手がけたのは、骨太な作風で知られる阪本順治監督。主人公の日系人エルネストこと、フレディ前村ウルタードを演じたのはオダギリジョー。阪本監督とは『この世の外へ クラブ進駐軍』、『人類資金』に続いて3度目のタッグとなる。脚本も手がけた阪本監督は、キューバとボリビアを何度も訪れ、当時のフレディやゲバラを知る関係者の取材も行い、渾身の人間ドラマを描きこんだ。



▶INTERVIEW

キャンペーンで主演のオダギリジョーと阪本順治監督が来名!撮影エピソードをインタビュー!

Q:日本とキューバの合作映画を撮影する上で、苦労した点、挑戦だった事とは!?
 
阪本順治監督(以下、阪本):日々が調整&挑戦の連続でした。これまでに『KT(日本・韓国合作)』などで合作映画を経験はしています。海外ロケも5ヵ国目で、日本とはルールが違う事も重々承知していました。ただ、今回のキューバは社会主義国なので、あらゆることにハンコが必要。ラウル・カストロ議長の承認が必要なわけです。国のトップに承認を得ることは思ったより大変で、すべてにOKはでないし、承認が出るまでの時間はただ待つしかないんです。予定ではこの時期に出ているはずの承認が、ずるする遅れたりしたのでスケジュール調整が一番大変でした。スケジュールを仕切り直し、脚本を変更したりして対応してました。諦めてしまうのはいやなので、その都度、挽回策を考えていました。この映画には、脚本にないシーンがいくつか登場するんです。オダギリさんは海外の映画に多数出演しているので、その辺の理由も分かってくれているし、スケジュールが変わったり、場面が増えたりする事にも、無理を言って対応してもらいました。



Q:実在の人物を演じる上でポイントにしたことは!?
 
オダギリジョー(以下、オダギリ):僕が演じたフレディ前村は、父が日本人の日系ボリビア人。言語、見た目、国民性、内面性など、彼のすべてを理解し演じなければと思っていました。結果的にゲバラと共にボリビアの戦地に向かうのですが、その気持ちに固まっていくまでの過程、ゲリラ戦の過酷な戦いの中で、どんな心持ちでその場に存在していたのか?現代の日本で生活する僕にとっては、まったく計り知れないこと。演じる役の中に、普段の僕が残っているとフレディに届かないような気がしたので、僕の中にある現代の要素を最大限省いていく事が課題でした。
 
Q:オダギリジョーさんとフレディ前村さんの共通点とは?
 
阪本監督:僕がフレディ前村さんのことを知ったのは、2013年後半。そこからプロデューサーたちと映画化を検討したのですが、作るとなればキューバと合作するしか道はない。そこで、映画化前提で2014年の6月にキューバを訪れたんです。その時に、別件でオダギリさんにメールをしたら「僕はいまキューバに居ます」と返信があって、運命的なサプライズがありました。そういう偶然も映画には大切なのですが、フレディの人となりを知れば知るほど、オダギリジョーという役者が見せる作品への向き合い方や生き方と重なったんです。そこで、脚本が出来る前の簡単なあらすじと、フレディ前村さんの家族が書いた「革命の侍」という2つを持って、居酒屋でオダギリジョーさんと会いました。「家に帰って読んで」ではなく、「今読んで」とお願いして、「その場で返事ちょうだい」と伝えました。僕としてはやってくれると思っていたんです。
 
オダギリ:その時は「監督、またすごい作品に手を出そうとしているな」と思いました。今の日本映画界は、人気の原作があったり、テレビドラマの映画化だったり、ある程度の集客が見込めるものばかりが作られ、オリジナリティや作家性は二の次になっているように感じます。そんな今の日本映画界に一石を投じるような、ある意味革命的なこの作品に、声をかけて頂いた事はとてもうれしかったし、ワクワクしました。フレディ前村さんに対しては、どこか日本的なモノを感じることができました。原案のタイトルにもある「侍」という言葉の持つスピリッツとでも言いましょうか!? ボリビアに生まれ育ったのに、侍の精神性を感じる場面がいくつもありました。彼のそんな部分を醸し出したいと思いましたし、日本人の自分が演じる強みはそこにあると感じていました。



Q:キューバーの撮影スタッフの印象は?
 
阪本監督:聞いていた通り、ラテンアメリカ特有の賑やかで陽気な方々が多かったです。朝の挨拶のハグ&キス(ホホ)からはじまり、夕方にはお疲れさまのハグ&キス(ホホ)。日本人スタッフは27名、キューバスタッフは100名くらいいるので、その儀式に思わぬ時間がかかりましたね(笑)。あと、驚かされたのは「ないモノは作る」というマンパワー。キューバーには、古い車が走っていますが、部品がなければ自分たちでカスタムメイドするんです。このキューバ気質は、映画制作に思わぬ力を発揮してくれました。今回、この映画を作らなければ、ラテンアメリカに目を向けてなかったと思います。映画のためにラテンアメリカを知ろうとし、そして結果的にキューバを知ることができました。個人的にも、この経験は貴重だったと思います。
 
オダギリ:この作品をキューバスタッフと分かち合えた事は、僕にとって財産とも言える経験になりました。確かに日本の現場とは違うことはたくさんありますし、困難に思える事もたくさんありました。でも、それを共に乗り越えていく仲間として、戦友として、多くの時間を共にした彼等とは家族とも思えるようないいチームが作れたと思います。自分としても、得るものはたくさんありました。日本の現場はトラブルも少なく、とても洗練されていますが、俳優としては居心地のいい現場ばかりに参加していると、馴れ合いや甘えが出て来る気がして嫌なんです。色々な困難を一歩一歩乗り越えながら役を準備し、甘えの通じない現場で気を引き締めながら演じる日々は、正に演技を学んでいた日々のような感覚に戻れました。初心に帰り、大きなやりがいを持って臨んだ毎日でした。この作品を乗り越えられた事は、俳優としてだけではなく、人としても大きく成長できたんじゃないかと思っています。


 今回、キャンペーンで主演のオダギリジョーと阪本順治監督が来名!TOHOシネマズ名古屋ベイシティで舞台挨拶を行った。







『エルネスト <もう一人のゲバラ>』2017年10月6日(金)よりTOHOシネマズ名古屋ベイシティほかROADSHOW

公式サイト


(C)2017 "ERNESTO" FILM PARTNERS.


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