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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
C2[シーツー]の編集・発行人。 毎月30本アベレージで、
年間300本以上を鑑賞。“シネマ・コネクション”を
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『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、国内外で常に注目を集め、2016年には『クリーピー 偽りの隣人』でもその手腕を発揮した黒沢清監督が、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化。数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくるという大胆なアイディアをもとに、日常が異変に巻き込まれていく世界を描く-サスペンス、アクション、そして究極のラブストーリーと、ひとつのジャンルには収まらない、誰も観たことがない、新たなエンターテインメント作品が誕生した。本作は第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品が決定。誰も観たことがない唯一無二の斬新なストーリーと黒沢清監督の新たな挑戦に日本のみならず、世界中から大きな期待と注目を集めている。



主人公・加瀬鳴海役には、映画・ドラマ・ミュージカルと活躍の幅を広げ、更なる躍進をみせる女優、長澤まさみ。夫に起こった「異変」に気づき、翻弄されながらも状況に立ち向かう妻というこれまでにない難役に挑んでいます。夫の加瀬真治役には独特な存在感と演技力で映画、ドラマと大活躍の松田龍平。侵略者に乗っ取られた男という前代未聞の役柄を、絶妙なリアリティで見事に演じるなど、日本映画界が誇るオールスターキャストが競演!!



今回、キャンペーンで来名した主演の長澤まさみ、松田龍平、そして黒沢清監督の3名が、撮影エピソードを語ってくれた。

Q:舞台を映画化する上でポイントにしたことは?映画ならではの演出とは?

A:黒沢清監督(以下、黒沢)「もともと舞台用に作られた物語を、映画化するということに初めて挑戦しました。最初は小説で読んだのですが、とても面白くて、これを是非映画化したいと思いました。その小説が、もともと演劇を元に書かれていたことを後々知り、そこから前川知大さん率いる劇団「イキウメ」の舞台を観ました。その後、前川さんとも知り合い、イキウメの舞台を何度も観るようになりました。そういう経緯があるものですから、そもそもは小説から映画化というのがスタンダードな流れだと思うのですが、舞台がとても面白かったので、演劇的な要素も取り入れたいという欲望が湧き上がってきました。でも、舞台をそのまま映画化することは、とてもリスキーなことだとわかっていました。そこで、シーンにもよりますが、映画っぽいところと、演劇めいたところをミックスさせました。例えば「オレ宇宙人なんだ」というセリフがあります。舞台なら違和感なく流せるセリフなのですが、映画の中では、言う方も言われた方もどんなリアクションをとっていいのかとてもむずかしいシーンになります。演劇的なセリフを映画というドラマの中にうまく着地させることが僕にとっては挑戦でしたし、むずかしいポイントでした」

Q:夫婦役で初共演を果たしましたが、撮影現場はどのような雰囲気だったのですか?

長澤まさみ(以下、長澤)「撮影現場では、たわいもない会話をしながら距離を縮めて、夫婦としてのリアルな関係に近づけていった感じです。私は、緊張してしまうと思ったように動けなくなってしまうので、なるべく役に集中できる環境作りを心掛けています。初対面の方もいましたが、トーンの似た方が多かったので、現場はとても穏やかで、撮影以外でも会話が弾んで楽しかったです」

松田龍平(以下、松田)「夫婦といっても、侵略者に乗っ取られた男という役だったので、人間初心者というか、右も左もわからない赤子のような状態の男だったので、長澤さんが演じる鳴海の後ろを付いていく感じでした。何もできなくなってしまった男なので、鳴海から何度も怒られるわけですが、それに対しても何で怒られているかが分からない役です。彼にとっては、鳴海はガイドとして大切な存在です。一緒に行動する中で、元の真治と鳴海との関係性を想像しながら、侵略者が人間を理解しようとしていく設定です。撮影に入る前には、この2人の関係性をなかなか想像しきれないところもあったので、演じる中で確認しながら作っていきました」

Q:概念を奪う侵略者をどう描こうと思ったのですか?

黒沢「原作にある非常に優れたアイディアであると同時に、考えれば考えるほど得体の知れない現象を描くことになるわけです。『概念を奪う?概念って何?』って考え始めると、なかなか答えが見つけられなかったです。映画の中では、その人間が大切にして、こだわっているキーワード、意識はしていないけど、それに縛られているある考え方のような何かを『スポンッ!』と奪われたら人はどうなるのか?という様子を役者の方々に演じてもらいました。ほとんどの方が、概念を奪われることこだわりや抑圧といったモノが取れるので自由になり、幸せになる。そもそも生まれた本来の姿に戻るわけなので、幸せな状態になるんだろうと思います。ただ周囲の人間にとっては、自由であるが故に、社会的にはまったく使い者にならない存在になってしまうので大変な迷惑をこうむるわけです。概念を奪われる役を演じたキャストの方々には、それぞれの設定を説明し、あとは『よろしく!』という感じでおまかせしてみました」



Q:監督の立場で、演者からの視点で見所を教えてください?

黒沢「長澤さんと松田さんの2人で車に乗っているシーンはどれも見ものです。2人の関係性が車に乗る度に少しづつ変化していきます。なんでもないようなのですが、車の中での長澤さんの変化は、この映画全体のキー・ポイントになっていると思います。お見逃しなく!」

長澤「高杉真宙さん、恒松祐里さんと、のパートは見ものだと思います。若手の2人ですが、俳優としての覚悟を感じます。『わたしの同い年の頃って、どんなんだっけ?』って思うくらい、しっかりしていて、頼もしい共演者であると同時に、とても刺激を受けました。この2人の今後も気になりますし、この映画の中でも見所になっていると思います」

松田「概念を奪われたことによって変化する人間模様は面白いポイントだと思います。僕自身もとても楽しみにしていたし、初めて完成した映画を観た時に、想像力を掻き立てられ、なるほどと思いながら観ることができました。この、“概念を奪われた人間の反応”を楽しんでもらいたいです」




今回、公開前のキャンペーンで主演の長澤まさみ、松田龍平、そして黒沢清監督が名古屋駅・ミッドランドスクエアシネマで行われた舞台挨拶に登壇!撮影エピソードを語った!







『散歩する侵略者』2017年9月9日(土)より、ミッドランドスクエアシネマほかROADSHOW

公式サイト



©2017「散歩する侵略者」製作委員会


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