安倍首相とトルコ大統領が日本・トルコ合作映画『海難1890』を揃って鑑賞! | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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▲映画を鑑賞する安倍首相とエルドアン大統領。左手は田中光敏監督。

 11月15日、16日にトルコのアンタルヤで20カ国・地域首脳会議(G20)が開催。今回、それに先駆けて現地時間の13日、イスタンブールにあり、エルトゥールル号と縁のあるユルドゥズ宮殿で、安倍晋三 第97代日本国内閣総理大臣とレジェップ・タイイップ・エルドアン 第12代トルコ共和国大統領の2人が『海難1890』を鑑賞。日本・トルコ合作映画とはいえ、両国のトップが一つの作品を鑑賞することは極めて異例のこと。その場には本作に出演したトルコ人俳優ケナン・エジェ、メリス・ババダー、監督の田中光敏も同席して鑑賞した。両首脳が本作を通して両国間の絆を改めて確認し、さらに、世界に向け、両国が生んだこの奇跡とも言える史実、物語を発信する貴重な場となった。

『海難1890』プレミア上映会REPORT
◉日程(現地):11月13日(金) 
◉場所:トルコ共和国 ユルドゥズ宮殿 (住所Yıldız Mh,34349 Istanbul)

 現地時間、13日の夜に行われた『海難1890』プレミア上映会では、エルドアン大統領、安倍首相、そして、本作の監督の田中光敏が着席。さらに本作に出演したトルコ人俳優のケナン・エジェ、メリス・ババダーも同席し、鑑賞しました。


▲(左から)ケナン・エジェ、田中光敏監督、メリス・ババダー

上映が終わると自然と拍手が起こりました。そんな和やかな雰囲気の中、挨拶をした田中監督は「トルコの皆様、そしてエルドアン大統領閣下、映画を作るにあたって、またロケにするにあたってご協力とおもてなしに感謝します。10年前から日本とトルコとの友情を描き、残し、伝えたいとひとつひとつ積み上げて参りました。積み重なる力は奇跡を起こす、両国のご協力があってこの作品が生まれました。この125年のトルコと日本の友情をみならって、私たち映画人もまなび友情の輪を広げ、世界への平和、友情のメッセージとして広がっていくことを願います。最後にエルドアン大統領閣下、安倍首相閣下の友情に感謝します。」と述べました。
上映会後、行われた両首脳による共同記者会見で、安倍首相は「ただ今、エルドアン大統領と見た「海難1890」は人類に普遍的な勇気と思いやりの物語であるとともに、エルトゥールル号事件125周年、トルコ航空による日本人救出30周年という記念すべき年の集大成といえる作品であると思います。和歌山県・串本町で嵐に遭遇したトルコ軍艦の乗組員を命がけで救出し、献身的に介抱した日本人。ミサイルが飛び交うイラン・イラク戦争のもと、テヘランで各国の人々が脱出に向けて一刻を争う中、危険を顧みずトルコ航空の特別機を派遣し、日本人を優先的に救出をして頂いたトルコの人々。125年前に、日本人が海で見せた精一杯の友情に対して、トルコの人々は95年後に空で応えてくれました。1985年3月、トルコによる日本人救出の際、外務大臣であった父・安倍晋太郎の秘書官として、私はこの歴史的瞬間の話を耳に致しました。あの時の感動と感謝の気持ちは今でも忘れませんし、今、プレミア上映を一緒に拝見をさせて頂きまして、あの時の感動・感激が再びよみがえって参りました。日本とトルコの人々は熱く温かい気持ちを持ち、お互いを助け合う強い絆で結ばれています。日本とトルコは広いアジアを東西から支える2つの翼です。エルドアン大統領とともに手を取り合って日本とトルコが作るその2つの翼をより強く大きく、羽ばたかせていきたいと思います」と述べました。
また、エルドアン大統領も「友情の映画が作れて感激しています。この映画は日本とトルコの文化の関係を近くする」と述べました。
さらに本作に出演するケナン・エジェは「二つの国の友情と(安倍首相が)G20の前にイスタンブールに寄ってくれたことに感激です。そこにも友情が強く現れています。日本の歴史に残る1日になったのではないかと思います。友情があったからこそできた上映会でした。」と述べました。
また、両首脳は映画のポスター2枚にそれぞれがサインをし、一枚ずつ、持ち帰りました。

12月5日(土)よりピカデリーほかROADSHOW


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