「マラソン自己ベストを更新したい」では「効率良い」走り方を考えて、書かせて頂いています。
ここまでは「重力」「シューズの弾み」など、自分自身というより、他の力を上手く使うことを書いて来ました。今日からはランニングフォーム自体の効率について書いていきます。
ですが、先に少し書きますと、厚底シューズでの弾みを活かすアプローチを通して、「踵着地は着地した力を吸収する」「ソフトな着地は厚底シューズの良さを出せない」と書かせて頂きました。いずれも、効率という点ではプラス効果が薄いということですね。
今日はもう少し視点を替えて、書いて行きます。
■筋肉質ではないから考える事実
僕自身、血筋で決まってしまうので、いつも残念に思ってきたのが、自分の筋肉の質です。これは体質を受け入れるしかないことだと感じることが多いです。
一般に、速筋と遅筋の2種類があり、この2つの筋肉の比率はお一人お一人違います。
僕は遅筋の比率が圧倒的に高いようで、スゴく速く走ることができない代わりに、長い時間を走り続けることができるみたいです。これを遅筋タイプと呼んでみます。
逆に、短い距離が得意という方を速筋タイプと呼んでみます。
そして、遅筋タイプと速筋タイプと書きましたが、中間タイプのような方もいらっしゃると思います。
僕の周りの友人を見ますと、典型的な3人を載せてみます。「マツコの知らない世界」に登場したワンシーンに繋がる1枚です。
そして、フルマラソンが面白いのは、この速筋タイプと遅筋タイプの実力が拮抗する点なのかもしれません。
レースの最後は速筋タイプが決め手で勝りますが、中盤から後半に掛けては遅筋タイプが均一ペースの分、有利な面もあります。
ですから、こうした体質の向き不向きと、ランニングフォームやメンタルタフネスなどが加えられて、得意な条件になるのかもしれません。
■筋肉質になりたいなぁと思う気持ち
中学生になって卓球部に入った僕を待っていたのは、今では死語?シゴキでした。僕の同期は入部した人数が多かったこともあり、キツかったように思います。腕立て伏せ(顎つけ)30回、腹筋40回、反復横跳び30回、バービースクワット30回を1セットにして、5セットをやってから、廊下をうさぎ跳び、そして、10kmランだったはずです。定期テスト1週間前は部活がなくなりました。テストから再開すると、再開2日目は筋肉痛で階段を昇れなかったんです。
そうした練習をしても、マッチョにならなくて、ただただキツくて、ツラくて。中学入学に合わせて転校でしたから、知る友達はいなくて。ツライなぁという言葉さえ言えなかったです。周りの仲間が筋肉痛かも聞けませんでした。
ただ、周りの仲間より特に走るのが遅くて。ヘトヘトだったのがあるかもしれませんが、毎日がキツかったです。
何故、僕は筋肉が増えないのだろう?と思う日々でした。
今は速筋や遅筋という言葉、あるいは体質による差を知っていますが、長い間、もっと筋肉がついたらなぁと思っていました。
例えば、子供の頃からやっていたスキーでも、コブ斜面で抑えが効かないし、テニスも力のあるショットが打てませんでしたし。柔道は本当に力の強さが不足してました。
ですから、余計に運動が苦手と思っていたと思います。
■速筋の方の走りを見ていて感じること
僕は練習でレースでたくさんのランナーさんの走りを見ています。例えば、今年の年齢別1位に輝くランナーさんでもランナーズ編集部の行場さん、スパルタスロン優勝の曽宮さんの走りはスゴく勉強になります。勿論、非常に幅広いスピードのランナーさんを見ていますし、女性ランナーさんの走りも拝見しています。
やはり速筋が発達しやすい男性に共通しているのは僧帽筋です。しっかり距離を踏めて来ると、所謂、体幹がしっかりします。表面で分かるのが、僧帽筋なんだと思います。
また、強い蹴りが繰り出せるので、Alphaflyをしっかり履きこなせるように思います。左右で違うAlphaflyを履く友達に聞いたら、エアが破裂しちゃうんだと聞いて驚いたことがあります。
僕が前回までに書いて来ました下に蹴る動きは速筋タイプの方に向いていると思います。
■遅筋が多い方でも戦えるのがフルマラソンかも
先に書きましたが、遅筋タイプはスポーツに向いていないと思います。
それでも、フルマラソンは遅筋タイプでも、速筋タイプと戦える可能性があるかもしれません。
それは「効率良い」走り方です。
僕は以前に書きながら、結論を出せなかったことがあります。それは、頭の高さです。
頭の高さが高いってどういうこと?低いってどういうこと?を書いて行きたいと思います!
皆さんは走る時、頭の高さが高いと言われますか?低いと言われますか?
この話題は書くのに時間が掛かるので、まずは遅筋タイプが戦う話を書いて行きます