ここまで、僕の1週間の練習内容と、疲労抜きジョグから次のポイント練習との間に置いている、個別練習について、紹介してきた。

 個別練習では、骨盤を回して走る練習とピッチを上げる練習に触れさせて頂いたが、特にピッチを上げる練習は一気にピッチを上げると走るスピードが上がり、疲労も高くなるので、コツコツと積み上げてほしい。


 さて。

 今日はヴェイパーフライを上手く履きこなすために取り組んでいる、バウンディング練習について紹介したい。

 なんだが、その前に、少しだけ補足を書いておきたい。

 僕はピッチ走法でフォアフット着地で走っている。

 何故か走り出した時にフラット着地だった。走り始めて3ヶ月で踵着地に挑戦した結果、即座に踵痛。5kmで痛くなり、5kmを歩いて帰ることになった。

 2017年にスピードアップを考えてフォアフットを始めたら、その後、ヴェイパーフライが発売されたという感じだった。

 ところが、その頃の僕はソフトな着地を意識していて、結果的に良い結果が得られなかった。そこで、取組み始めたのが、地面からの反発をもらう走り方だ。

 はじめはこの練習を加えていなかったが、昨年から取り組んでいる。特に、短い距離ではなく、ある程度長い時間を行うために、無理な強度ではないようにしている。


 また、フォアフット前提の練習かもしれないので、ご容赦頂きたい。

 なお、ピッチ走法でフォアフット着地は着地から蹴りまでの動作を効率化する上で相性が良く、身体の真下から少し後ろにすることで、蹴る力を推進力に使っている。


◆バウンディングを意識した走り方

 他の練習と比べて、動画で見ても分かりやすい。



 ポイントになるのが、跳ね返りをもらう点。

 着地する前から膝を伸ばす意識が大切。あくまでも感覚だけど。

 はじめにフォアフットと書いたのは、この膝の動きがあるからだ。踵着地だと着地後に一旦膝を曲げてから伸ばすので、膝の使い方に違いがある。

 と思ったけど、僕自身の動画を見ると、着地前に膝を伸ばしているよりも、身体が高く上がっていることの方が印象強い。(ここは前日の動画と見比べて頂くことをお勧めしたい)

 意識としては、着地してからではなく、着地の前から膝を伸ばす意識を持って、強く蹴ること。そして、強く蹴ることで反発をもらう。

 この反発力はテニスでいうスイートスポットで着地して、蹴るという動作が必要であり、この練習である。

 だから、練習は上下動が大きくなるけど、筋トレみたいなものなので、あまり気にせずに行っている。


 また大きく跳ねることより、例えば15分や30分など、時間を継続することが大切だと思う。はじめは短いけど、練習を繰返す中で段々と長く保てれば、レースでも効果となって現れる。


◆まとめ

 今回はバウンディングを取り上げたが、一番疲れる練習だ。

 これを頻繁に繰り返せば、すぐに故障の道。

 僕は週1回に抑えている。やはり練習後の疲れが大きくて、翌日は疲労抜きジョグを行わないとポイント練習は行えない。


 最後に書かせて頂いた通り、ピッチも骨盤もバウンディングも5分や15分続けられれば良い訳ではない。大切なことは2時間や3時間続けられること。

 例えば、ピッチを20上げて5分走れることは意味がなく、5だけでも3時間続けられる方がレースで使える。

 なんのために練習するのか?

 フルマラソンを速くしたいなら、やるべきことはスピード持久力だと思う。